仮想通貨市況

9日の日経平均株価は、前日比443円高の23,648円と大幅上昇。

イランによるイラクの米軍駐留基地への攻撃被害が軽度であったことが判明したほか、米トランプ大統領による「軍事力の行使(反撃)を否定」する演説により、国際社会に警戒されていた米国とイランの軍事衝突リスクが緩和したことで、リスクオフの機運が薄れた。

仮想通貨の分析を手がけるRhythmも、国際金融資産のリスクヘッジとしてのビットコイン(BTC)に注目しているが、少なくとも直近では相関していたように見受けられる。

ビットコイン(BTC)市況

9日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比-3.51%の87.3万円(8,000ドル)に。

日足雲上限の8,500ドルでダブルトップを付け、約500ドル幅反落した。

イラン情勢緩和の影響もあり、先日の上昇から初押しとなったが、様子見したい局面か。今後、直近レジスタンス(オレンジ)として機能していた7,800〜8,000ドルをレジサポ転換できるかどうかがカギとなりそうだ。

広がる実需

基軸通貨であるビットコイン(BTC)価格に追従することが多いアルトコインであるが、その実需はしっかりと拡大しつつある。

時価総額2位のイーサリアム(ETH)では、ブロックチェーンのスケーラビリティ向上に取り組むスタートアップStarkWareが、最新アップデート「イスタンブール」後におけるネットワーク向上効果を測定した結果、約2,000倍の処理能力に改善された。

出典:STARKWARE

dApps(自律分散型アプリケーション)開発でも、トランザクションの詰まりや手数料として必要なGAS代の高騰などが普及のネックとなっていたなかで大きな進展と言える。

Starkwareは、仮想通貨イーサリアムの規格「ERC-20トークン」を取り扱う取引所DeversiFiなどのプロジェクトを改善するためのメインネットを近日リリース予定だ。

注目集まるブロックチェーンゲーム市場

また、国民的RPGであるドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズを開発する、国内最大手のゲームメーカー「スクウェア・エニックス」の松田社長は、2020年年頭所感にて「テクノロジーによる新しいエンタテインメントの創造」について述べ、ブロックチェーンゲームに関しても以下のように言及した。

ブロックチェーンを活用したゲームも黎明期から脱し、徐々にその存在感を増している。ブロックチェーン活用ゲームを投機の対象とせず、ユーザーのゲーム体験に新しい何かをもたらすことができるかが成長のカギであると考えている。

(中略)2020年は、デジタルエンタテインメント業界にとって、次の世代に向けての大きな変化の年になる。この変化を好機ととらえて様々な挑戦を行ってゆく。

投資需要の高いマイクリプトヒーローズやクリプトスペルズが牽引する国内ブロックチェーンゲーム市場では先日、東証マザーズ上場企業のアクセルマークが、「コントラクトサーヴァント」をリリース。パブリックプレセールの売り上げは過去最高の約4500万円(3480ETH)に達した。

ブロックチェーンゲーム需要が確実に拡大していくなか、スクウェア・エニックスのような東証一部上場企業が参戦するようなことがあれば、市場規模拡大はもちろんのこと、国内ブロックチェーン業界の大幅な発展が見込めそうだ。

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