公共サービスにブロックチェーン活用

中国・北京政府のブロックチェーンを活用したモバイルアプリ「Beijing Tong」が、500万ダウンロードを達成し、チェーンでつながる役所の数が1000を超えたことが分かった。現地メディア「Beijing Youth Daily」が報じた

北京政府の会合で、北京経済情報局の幹部Feng Pan氏が本内容を発表。上記に加え、本アプリの1日の利用回数が8万回を記録したことも公表し、「現在まで、4つの機密部門を除き、北京政府60部門の1000超の役所がブロックチェーンでつながっている」と語っている。

「Beijing Tong」の目的は、スマートガバナンスを推進し、北京市民への公共サービスを効率化することだ。本システムは、政府の様々な部署から集められたデータを記録し、改ざんされないようにするとPan氏は説明。本アプリを利用することによって、ユーザーは政府発行の身分証明書の保存、郵便番号検索、料金の支払い、役所への訪問予約などを行うことができる

「Beijing Tong」は、Baiduの検索サービス、メッセージアプリWechat、決済アプリAlipayなどのアプリケーションとも連携している。インターネットサービスと公共サービスを組み合わせるために開発された市民目線のアプリであり、ウェブサイト、またミニプログラムの機能を備えているとPan氏は説明した。

またPan氏は、2021年に最新バージョン3.0をローンチする計画を明かしている。最新バージョンでは少なくても、政府のサービスの50%を取り扱うことができるようになるという。

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