店舗向けキャッシュレス決済サービスで圧倒的ナンバーワンを目指すAirペイ(エアペイ)、サービス責任者の塩原氏にインタビュー

近年日本でもキャッシュレス化が進む中、TV広告などで特に存在感を放っているのが「Airペイ」です。

クレジットカードや電子マネー、QR、ポイントによる決済を、iPhoneまたはiPadと専用カードリーダーだけで行えるというサービスです。しかも月額固定費・振込手数料は0円。
Airペイは店舗がキャッシュレス決済を導入するハードルを限りなく下げました。

今回は、そんなAirペイの特徴・メリットについて、Airペイサービス責任者 塩原一慶氏にお話を伺いました。

【プロフィール】
塩原一慶
株式会社リクルートライフスタイル
ネットビジネス本部 ペイメント事業ユニット ユニット長
株式会社リクルートペイメント 代表取締役社長
『Airペイ』サービス責任者

2016年2月 株式会社リクルートライフスタイル入社。
2017年4月より現職。ITとWeb領域における幅広い知識と経験、金融、決済に関する深い知見をもとに決済事業の責任者を担当。

Airペイ(エアペイ)のリリースから4年、感じるキャッシュレス化の波

-Airペイは2015年からリリースされていますが、リリース直後の当時の反響はどんな感じだったのでしょうか?

もともとリクルートは飲食・美容・旅行などで集客の支援をしていたので、リリース当初からいわゆる個店の方々に多く使っていただける事業としてありました。そこで、レジ業務の支援、さらにそのうえに「ペイメント」というサービスを非常に大きな期待を受けて始めたというわけです。

-2015年から時が経って、この1~2年かなりキャッシュレス化が日本全体に浸透しているかと思うのですが、直近のユーザーからの反響はいかがですか?

現在、業種業態問わず、多くのお客様にご利用いただいてる状態です。
Airペイを導入頂き、キャッシュレス決済ができるようになったことで、お店の来店客数が増えたり、まとめ買いやサービスを体験していただく機会が増えることで売り上げ向上につながったなどのお言葉を頂いております。

-キャッシュレス決済の導入に対してポジティブな反応が多いということですが、御社の顧客となる店舗の方は決済についてどういった悩みを持っているのでしょうか?

店舗によって悩みは異なると思いますが、導入段階に共通しているのは、導入するための初期費用など「コストの問題」と、キャッシュレス決済についてよくわからない、あるいは何となく難しそうという「印象の問題」があるのではないでしょうか。

キャッシュレス導入後のお悩みでは、アルバイトの方に決済端末の使い方を教えるなどの「教育コストの問題」や、継続にかかる「ランニングコストの問題」もよくお聞きします。

-最近は決済サービスの種類がかなり増えてきているので、そこの煩雑化という悩みもあるのでしょうか?

そうですね。導入時の難しさをより助長しているところだと思うのですが、もともと日本は2000年以降Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)などの交通系電子マネーが、駅中から駅外へタッチ決済を拡大していく流れに加え、QR決済のような新しい様式も増えており、決済手段のラインナップや利用方法もどんどん広がりを見せています。

店舗の方からすると、どれを導入すればいいのか分からないというご意見をいただくことが多いです。
その点に関してAirペイは「オールインワン」というプロダクトの戦略を掲げています。Airペイさえあれば、それだけで全27種の決済手段をカバーすることができるサービスとなっております。

Airペイ(エアペイ)を使うメリットとは

-今キャッシュレス決済がかなり広がっている中で、Airペイを使うメリットはズバリどういった部分でしょうか?

Airペイ一つで、業界最多水準(全27種類)の決済手段にカンタンに対応できる点は、一番に挙げられます。

次に費用面です。振込手数料、月額固定費が無料、また決済手数料は3.24%または3.74%とランニングコストについても業界最安水準。また、現在0円スタートキャンペーンを実施しておりますので、初期導入費用も0円となっております。

あらゆるユーザーに対応!Airペイ(エアペイ)を導入するお店が急増中

-今は海外のAlipay(アリペイ)も使えるようになっていますが、今後インバウンドを狙っての戦略なのでしょうか?

インバウンドのみでなく、国内の消費者向けの決済手段も多数取り扱いしておりますので、国内外問わず、加盟店やユーザーのみなさまの利便性や生産性を向上していけたらと考えています。

-御社のCMもすごく特徴的ですよね。拝見していると、やはり訪日観光客の方をメインにしているのかなという部分も見受けられるのですが、訪日観光客が増えるからAirペイを入れたいお客様も増えているという状況なのでしょうか?

そうですね。
インバウンドが増えたから導入したいという声は事実としてあります。
CMのマスマーケティングにおいて、外国人観光客がキャッシュレスを使おうとして、お店が対応していないから「じゃあいいです」というのを面白おかしくクローズアップしたのは、わかりやすさを先行して伝えたかった点が大きいです。実際の外国人の方の機会損失は起こっているが、日本人の消費者であっても成立する環境になりつつあると思っています。

-そうですよね。今あのCMを見て導入する店舗さんも増えているかと思いますが、どういった業種業態が多いのですか?
明確な割合は非公表となりますが、飲食店や美容室、ネイルサロン、旅館、クリニック、車の整備場など、本当にありとあらゆる業種業態でご活用いただいています。

-なるほど。いろんな業種業態が対応できるのはAirペイだからこそという部分がありますが、何故それほど広い業態に対応できているのでしょうか?

やはり経産省のキャッシュレス・消費者還元事業が実施されていることもあって、ありとあらゆる業種業態でキャッシュレス決済に対する認知が高まったというのはまずあるのかなと思っています。

またAirペイは、ウェブのみで申込みや審査が可能となっております。ウェブで完結できることで、日本全国ありとあらゆる場所で、時間を選ばずに、カンタンにお申込みいただけることは、店舗の方にとって負担が少ないと考えています。

またご入金に関しても、大手3メガバンクだけでなく地方銀行も含めて、入金サイクルを早くできるよう努力しております。これにより、資金繰りの心配を少しでも軽減できている点も幅広い加盟店のみなさまに使い続けて頂けている理由の一つと捉えています。

実際にAirペイを導入した店舗の声は?

-では、実際にAirペイを使われている店舗さんの声や反響はいかがでしょうか?

まず、使い勝手においては非常にシンプルでカンタンというお言葉を頂戴しています。
さらに、Airレジと一緒にご利用いただくことで、キャッシュレス決済だけではなく現金決済もあわせてハンドリングできる点が我々の強みです。例えばAirレジの会計時に決済手段を選択する際に、クレジットカードをタップすると、シームレスにAirペイのアプリケーションが起動して決済することができます。特にストレスを感じることなく、フリクションレスに会計を終えることができます。

-逆にこういう機能があったらいいのになといったニーズや要望はありますか?

日々、事細かに決済における不を解消したいというニーズは多くいただいております。
私たちはスマートデバイス上のアプリケーションだからこそ、アップデート一つでどんどん機能拡充ができる点が強みです。業務の不に対して、真摯に向き合って解消し、アップデートを繰り返していくことで、お店の方が本来注力したいことに時間がさけるようにサービスを磨いていきたいと考えています。

-これまでユーザーの方からの声とマッチした機能のアップデートはありますか?

例えば、VisaやMastercardを取り扱っていた2015年頃には、JCBあるいは交通電子マネーも使いたい、Apple Pay(アップルペイ)も使いたいというような、いわゆる決済手段を拡充していくことに対するご要望を多くいただいていました。QR決済だと「AlipayやWeChat Pay、LINEpay、d払いが使える中でPayPay(ペイペイ)を使えるようにしたい」という声を多くいただいており、2019年5月からPayPayの取り扱いを正式に開始したという背景もございます。

我々がもともと強みにしているさまざまな決済手段を一つでできるということがマーケットからの期待として非常に多くあります。もともとクレジットカードを利用されていた方がQR決済を導入したいけど端末がバラバラになるのは嫌だ、とかですね。

Airペイは引き続き、ユニバーサルなサービスとして、日本の中小・小規模店舗のみなさまにカンタンに活用いただけるサービスを目指します。どんな方々にもご利用いただけるようなわかりやすさ、使いやすさにこだわっていきたいと考えています。

Airペイ(エアペイ)の操作はとても簡単

-せっかく持ってきていただいているので、実際に見せていただけますか?

例えば今お客さんがいらっしゃって、交通系電子マネーをご利用いただくという場合。
Airペイのアプリケーションを立ち上げ、交通系電子マネーをタップします。そして購入金額(500円)を入力し、決済へ進む流れです。
カードリーダーに出ている「タッチしてください」にタッチしていただくと決済完了です。今日入ったばかりのアルバイトの方でも、画面の通り操作をすればすぐ使えるので、教育コストも不要です。

-本当に簡単ですよね。例えばPayPayのようなQRコードの場合はどこで読み取るんですか?

QR決済は、AirペイQRのアプリケーションで決済が可能です。PayPayを選択していただくと、iPadのインカメラが立ち上がりますので、QRコードをかざしていただければ決済完了です。PayPayの場合、POPに表示されたQRコードをお客様が読み込むケースもありますが、Airペイでは、お店側のiPadのカメラ機能を活用して、消費者側のQRコードを読み取っていただく決済方法を採用しております。

-支払う側はもちろん、この操作画面見せていただくとお店側もかなり簡単に使えるのが分かりますね。

圧倒的ナンバーワンに!Airペイ(エアペイ)の今後

-現在27ブランドに対応されていますが、今後もどんどん増えていく予定ですか?

そうですね。もっと拡充していきたいと考えています。

また、キャッシュレスだけでなく、リクルートライフスタイルでは、Airシリーズ(※)を通して、お店を取り巻く業務や経営の負担を軽減することで、「商いを自由に」していきたいと考えています。待ちの不満を解決する受付管理アプリ「Airウェイト」ややり取りも作成もラクになるシフト管理サービスの「Airシフト」など、お店に必要なツールを導入いただくことで、業務・経営の支援をしております。

※Airシリーズ:Airレジ、Airレジ ハンディ、Airペイ、Airペイ QR、Airペイ ポイント、Airウェイト、Airリザーブ、Airシフト。集客、会計、仕入れなど、店舗業務に役立つさまざまなシステムを提供している。

-みなさん導入時はAirシリーズで導入されることが多いのですか?

そうですね。
Airレジを使っていたお店がAirペイも導入してくださるようなケースがこれまで多かったのですが、近年のキャッシュレスニーズの高まりによって、その逆のケースも増えてきました。
お店にとって必要なサービスを組み合わせてご利用いただくことで、便利にお使いいただけばと考えています。

-まだキャッシュレス決済を導入されていない店舗さんも含め、Airペイはどんな店舗に向いているのか、事業者サイドから見て教えていただけますか?

業種業態を問わず、まだキャッシュレス決済を導入したことがないお店の方々に、是非注目いただきたいです。
キャッシュレス決済はどこか遠い存在だと感じているお店の方々にぜひ使ってみていただきたいですね。
Airペイなら、手間やコストを抑えてキャッシュレス決済に対応できます。

-では最後に、今のAirペイさんのキャッシュレス決済の中の立ち位置、そして今後目指していきたいポジションをお聞かせください。

我々は、引き続き業務支援領域において、あらゆるお店のみなさまに圧倒的ナンバーワンに支持される存在になりたいと思っております。
『Airペイ』においても、これひとつでカンタンにあらゆる決済手段が利用できるようにし、お店と消費者双方のキャッシュレス決済にまつわる不便を解消していくことで利便性・生産性向上を実現し、より一層お店を支援していきたいと考えています。

-貴重なお話をありがとうございました!

インタビュー:NANASE
撮影:堅田ひとみ

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