Amun社がインバース仮想通貨ETPを上場

フィンテック企業Amun AGは新たなインバース型ビットコインETPをスイスの主要な株式市場であるSIXに上場した。

インバースETPでは、ショートを入れることも出来るため、資産価格が下がった場合にも利益を生み出すことが可能になる。Amunの共同設立者でありCEOを務めるHany Rashwan氏は、The Blockに対し、AmunのインバースETP「21Shares Short Bitcoin ETP (SBTC)」を利用すれば、投資家はBTCを空売りすることが可能になると語った。

仮に、あるトレーダーが100ドル分のSBTCを購入した場合、100ドル分のショートポジションを持つことが可能となる。ビットコイン価格が10%下がった場合、SBTC ETPでは10%の利益が得られる。このSBTCでは年間管理費の2.5%が課せられる。

Rashwanは、ショートを入れることで、ネガティブな価格変動も収益源とすることを可能にすると話す。

Amunによれば、SBTCのポジションは毎日リセットされるため、次の日の価格のパフォーマンスは影響しない。それゆえ、短期的なビットコイン価格の動きを捉えるのに適した商品であるとしている。

11の仮想通貨ETP

SBTCを加え、現在、合計で11の仮想通貨ETPが株式市場に上場されている。それらETPはビットコインやETH、XRPなどの仮想通貨と紐づけられている。

RashwanがThe Blockに語った内容では、これまでの10のETP商品はパッシブ型の投資商品である一方、SBTCはアクティブ型の投資商品になっているという。また同氏は「シンプルなインバース商品を始めたが、さらなる種類の商品と戦略がこれから登場する予定だ」と話す。

インバースETPやETFは既に、株や債権などの伝統的な資産で存在するものだが、Rashwan氏曰く、これは仮想通貨においては世界初だ。

AmunはETPを21SharesとしてETPのリブランディングを行なっている。Rashwan氏は「伝統金融のETPと我々の仮想通貨商品との差別化を図りたい」と話し、21はビットコインの発行上限である2100万枚から取られたとのことだ。

またAmunは将来的には少なくとの欧州圏の二つの取引所で、2020年までに同様のETP商品を上場したい考えを示した。先月には、Amunはスウェーデンの金融庁にあたるSFSAから、EU圏内でのサービス提供拡大の許可が下されている。

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