米Coinbaseはイーサリアム版DNSとなるENS(イーサリアムネームサービス)をCoinbaseウォレットに統合。このENSのサポートにより、Coinbaseウォレットユーザーは0xから始まる16進数のイーサリアムアドレスを入力する代わりに、DNSのようにドメインでアドレスを指定することが可能となった。
ENS(イーサリアムネームサービス)とは?
ENSはイーサリアムネームサービスの略であり、本来0x1234abc~とはじまるイーサリアムアドレスをbokujyu.ethのように人に覚えやすいワードをイーサリアムアドレスの入力する代わりになる実装だ。ENSの実装自体は非常に古く、2017年5月にローンチされており、仮想通貨取引所のBitfinexでは2017年7月に既に実装されている。
We’ve now enabled Ethereum Name Service (#ENS) for withdrawals of $ETH and ERC20 on @bitfinex. Important step towards mainstream adoption! pic.twitter.com/2jRdbKMhD4
— Bitfinex (@bitfinex) July 19, 2017
またENSはオークション形式で文字列を決定しており、過去のENSオークションではdarkmarket.ethが17万ETH、当時40億円で落札されるなどしている。つまりCoinbaseのENS統合自体は約3年経過しての実装ということとなる。
出典:イーサリアムジャパン
ENSとENSライクな実装
ENSはイーサリアム独自の実装であり、コントラクトによってセキュアに保たれている。Coinbaseウォレットでは.ethで終わるENSを統合しており、USDCやDAIなどのERC20トークンやETHを含む取引所で対応しているすべてのイーサリアムベーストークンをENSを利用して送金できるようになった。
出典:Coinbase
またCoinbaseはこのENSをヒントに、Coinbase顧客のユーザー名を利用したENSライクな送金方法を導入。すべてのCoinbaseユーザーは “@bokujyuumai” のようなユーザーネームを有しており、このユーザーネームを利用して知人や特定の人物にビットコイン、リップルなどイーサリアムではない仮想通貨の送金が可能となった。
ENSは非常に便利であり、今後多くの仮想通貨取引所が導入していくトレンドとなるかもしれない。
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