ビットコイン急落

ビットコイン市場が8日、前日比8%の8200ドル(857,000円)に。24時間で、9240ドルから8159ドルまで最大下げ幅は1000ドルを超えた。(Coinbase)

断続的な下落で、BitMEXでは計18000BTC(154億円相当)のロスカットも発生。今回の下げ幅拡大に影響した可能性がある。

出典:bullbearanalyzer.com

基軸通貨ビットコイン(BTC)の暴落の連れ下げで、アルトコインも大幅安。日本の取引銘柄も前日比10%安と、全面安の様相で、銘柄によっては2月から3月の上昇前水準まで値を落としている。

現時点で下落の要因は明らかになっていないが、海外で2つの売り圧力が警戒されていたことが報告された。

1.PlusToken

PlusTokenが保有する仮想通貨のうち、13,000BTCが新たにミキシングサービスへ動かされたことがわかった。

PlusTokenは、18年より開始された「高い投資収益」を謳った中国のウォレットサービスで、後の捜査報告からネズミ講に関連する詐欺であることが発覚。被害は、20万BTCを含む計29億ドルと報告されるなど、過去最大規模の仮想通貨詐欺被害と指摘される。

過去の事例でも、PlusTokenの首謀者がBTCを定期的に売却したことが明らかになっており、2019年の8月に2.3万BTCが複数の取引に移動した際にも、ビットコインが急落したケースが見られている。

当時も、PlusTokenの首謀者らは「Wasabi Mixer」というミッシングサービスなどを利用し、売却時の追跡を困難にしていたことが明らかになっており、今回と類似するケースから市場が警戒した可能性もある。

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仮想通貨市場全体の弱気相場を先導するビットコイン(BTC)価格の不調。中国の動向への指摘も相次いだが、仮想通貨データ分析を行うErgoは、とある「売り圧力」を指摘した。

ミキシングとは

複数の取引データを混ぜ合わせることにより、元々の保有者を判別不能にする技術。脱税や資金洗浄を目的に利用されることが多い。

2.Bitfinexで断続的な売却が発生

海外トレーダーHsaka氏の報告によると、Bitfinexで断続的な売却が発生した。

ツイッターのスクリーンショット(複数取引所の約定履歴):10万ドル規模の売却が秒単位で断続的に行われていることが確認。今回の下落がBitfinex主導で行われた可能性も指摘されている。

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