「買収・合併で1週間後に仮想通貨上昇する確率は90%」イートロが発表

仮想通貨を含めた複数の資産取引サービスを提供しているイートロ(eToro)が、「何が暗号資産の価格の変えるのか(What Moves the Prices of Cryptoassets)」というレポートを発表した。今回のレポートは、2020年第3四半期の調査結果になる。

長期感情スコア1位はジーキャッシュ

今回のレポートでは、銘柄ごとの取引量、価格変動、長期感情スコア、ツイートによる取引量変動率を調査している。世界での取引量では1位ビットコイン(BTC)、2位イーサリアム(ETH)、3位XRP、4位テゾス(XTZ)、5位カルダノ(ADA)となった。なお前四半期比では、ビットコイン-38%、イーサリアム+90%、XRP+59%、テゾス+37%、カルダノ+87%となっている。

また同レポートでは、直近50日と200日のツイッター上でのやりとりがポジティブかネガティブなものかを分析した「長期感情スコア」という値を発表している。基準値の50を上回るならばポジティブ、下回るとネガティブな傾向にあることを意味する。この「長期感情スコア」ではジーキャッシュ(ZEC)が76で1位となった。2位以下はカルダノ(ADA:74)、イーサリアム(ETH:73)、ネオ(NEO:72)、ビットコインキャッシュ(BCH:71)となっている。

買収・合併から1週間後に価格上昇する確率は90%

今回のレポートでは、仮想通貨の価格が変動する要因についても調査している。1週間後に最も価格がプラスになる要因となったのは買収・合併だった。1時間での変動率は+0.60%、1日での変動率は+1.32%、1週間での変動率は+8.23%となっている。その他の価格に影響を及ぼす要因とその変動率は、資金調達(-1.57/-0.09/+4.21)、半減期(+0.23/+0.75/+1.84)、雇用変化(+0.05/+0.86/2.69)、提携(+0.35/+1.21/+1.85)となっている。なお上場による変動率は+0.35/+0.84/+1.52、トークンバーンによる変動率は+1.15/+2.13/-1.18だった。

また今回のレポートでは、変動率に合わせて価格が上昇する確率についても調査している。買収・合併での価格上昇確率は、1時間で45.0%、1日で65.0%、1週間で90.0%だった。その他の要因の上昇確率は、資金調達で50.0%/45.0%/60.0%、半減期で54.6%/57.4%/57.8%、雇用変化で46.0%/56.10%/55.40%、提携で53.9%/58.4%/53.9%だった。なお上場による価格が上昇する確率確率は、1時間で51.4%、1日での52.5%、1週間で50.4%で、トークンバーンでは、1時間で83.3%、1日で100%、1週間で50.0%だった。

参考
What Moves the Prices of Cryptoassets

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文:かにたま

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