SBI証券のiDeCoの手数料はいくら?

iDecoを扱う金融機関はいくつもありますが、その中で最多の口座開設数を誇るのがSBI証券です。各種アンケートにおいて顧客満足度ランキングの上位を飾るなど、多くの方に支持されるにはそれだけの理由があります。

この記事ではSBI証券のiDeCo手数料について解説していきます。

SBI証券のiDeCoは運営管理手数料が無料!

SBI証券のiDeCoは運営管理手数料が無料!

iDeCoは個別株式や暗号資産の売買などのように、短期的な利益を求めるという性質のものではなく、基本的には長期的な視点に立って資産形成を目指すものです。つまり、購入した金融商品(投資信託)は長期保有が前提となりますので、月々の固定費をなるべく低く抑える必要があります。
この固定費としては、主に次の3つが挙げられます。

  1. iDeCoのサービス主体である国民年金基金連合会が徴収する105円/月
  2. 国民年金基金連合会から委託を受けた金融機関に支払う手数料
  3. 金融機関に支払う運営管理機関手数料

このうち、①についてはどこでiDeCo口座を開設しても必ずかかる定額の費用ですので、②と③をどれだけ抑えられるかが、iDeCo口座の開設先を選択する判断材料の一つとなると言えるでしょう。
SBI証券のiDecoは③の運営管理機関手数料が「無料」です。近年、③を無料とする会社も増えてきているためSBI証券独自の特典とは言えませんが、毎月数百円の手数料を取っている金融機関もありますので、無料という点が大きなメリットであることは間違いありません。

SBI証券のiDeCoの手数料はいくら?

SBI証券のiDeCoの手数料はいくら?

SBI証券でiDeCo口座を開設してから掛金を拠出するのに手数料はいくらかかるのか紹介します。

初回手数料

口座を開設して初回の掛金を拠出する際に、初回限り2,829円(税込)の手数料がかかります。これは国民年金基金連合会へ支払う手数料で、どの金融機関でiDeCoを始めても必ずかかる費用です。手数料は各自が設定した初回の掛金額から自動的に差し引かれます。

ちなみに、自営業者や会社員、公務員や専業主婦(夫)などの職業、また、勤め先に企業型確定拠出年金制度があるかといった条件によって、月々の掛金額には上限が設けられています。

掛金の拠出・運用時の手数料

掛金の拠出1回あたり171円(税込)(国民年金基金連合会に105円+事務委託先金融機関に66円)がかかります。
この171円という数字は現状、iDeCoにかかる月々の固定費としては業界最安の数字です。手数料は掛金の拠出のつど、自動的に掛金から差し引かれます。

その他に必要な手数料

iDeCoを始めるのに必要な手数料は、初回手数料2,829円+月々の手数料171円/月が基本的な費用ですが、その他にも手数料がかかるケースがいくつかあります。

途中で他の金融機関に乗り換える場合

まずは、SBI証券でiDeCo口座を開設して運用を始めたものの、途中で他の金融機関に乗り換えるケースです。このような場合、移管のための手数料としてSBI証券に4,400円(税込)の手数料を支払わねばいけないので、すでに積み立てていた資産から差し引かれます。

給付金を受け取る場合

ずいぶんと先の話にはなりますが、給付金を受け取る際にも手数料が必要となります。給付金は、運用で得られた最終的な額を一括で受け取る方法と、年何回といった具合に分割して受け取る方法、どちらでも選択が可能です。

給付1回につき440円(税込)の手数料がかかりますので、年金のように分割で受け取ることをお考えの場合は、こちらの手数料にも注意しておく必要があります。

加入資格がない方が掛金を拠出する場合

加入資格がない方が掛金を拠出したり、法令の限度額を超えて掛金が拠出されたりした場合、還付手数料として1回につき2,148円(税込)がかかります。特に注意が必要なのが国民年金加入者(主に自営業者)です。国民年金の未納月はiDeCoへの加入資格がないと見なされ、掛金の拠出が認められません。
このような場合、たとえ一度は掛金を拠出していたとしても、未納月分の掛金は後から還付(返金)されることになります。その際に2,148円の手数料が差し引かれてしまいますので、国民年金加入者は、年金の納付状況には注意を払っておきましょう。

SBI証券のiDeCoのスイッチング手数料は?

SBI証券のiDeCoのスイッチング手数料は?

スイッチングとは、すでに保有している投資信託を売却し、その売却資金を活用して別の投資信託を購入することを言います。現在保有している商品の評価額が十分上がったためいったん売却して利益を確定させ、よりリスクの低い商品や元本保証型の商品にその資金を振り分けたいといった場合がスイッチングにあたります。

年齢や環境の変化などに応じて、月々の掛金で購入する商品を変える配分変更を行ったり、スイッチングによって資産構成を変えたりするのは決して悪いことではありません。ただし、ここでも気を付けたいのが手数料の存在です。

SBI証券の場合、スイッチング自体に対して手数料がかかるわけではありませんが、保有している投資信託によっては信託財産留保額というコストがかかる場合があります。信託財産留保額とは、投資信託を解約する際に支払う費用のことで、投資信託の基準価額の何%かが売却額から差し引かれることになります。
一般的には0.3%程度の商品が多いですが(設定していない投資信託も多数あります)、スイッチングを検討する際には、信託財産留保額の確認も怠らないようにしましょう。

SBI証券のiDeCoの掛金引き落とし口座の手数料は?

SBI証券のiDeCoの掛金引き落とし口座の手数料は?

SBI証券では、iDeCoの掛金引き落としの際に金融機関への手数料は発生しません。

引き落とし口座に利用できる金融機関として、都市銀行やゆうちょ銀行、地方銀行、信託銀行、信用金庫、労働金庫、信用組合、農業協同組合など多くの金融機関がありますが、ネット系銀行の一部や一部の信託銀行は利用できません。

SBI証券のiDeCoの運用指図者になった場合の手数料は?

SBI証券のiDeCoの運用指図者になった場合の手数料は?

iDeCoとは、毎月自分で設定した額(上限あり)の掛金を拠出し、その掛金で投資信託を購入して資産形成を図るというものですが、何らかの事情により毎月の掛金を拠出できなくなってしまった場合、どうすれば良いのでしょうか。

iDeCoの運用指図者とは?

掛金を拠出できなくなったときには「資格喪失届」を金融機関に提出して掛金の拠出を停止します。ただ、すでに購入して運用している投資信託については、原則60歳になるまで換金・引き出すことはできません。この場合はすでにある資産を運用するだけになり、このような方を運用指図者と呼びます。

運用指図者になった場合、冒頭で紹介した①国民年金基金連合会への手数料(105円/月)はかからなくなりますが、②国民年金基金連合会から委託を受けた金融機関(日本カストディ銀行)に支払う手数料は必要です。SBI証券の場合、②は66円/月ですので、運用資産から毎月この額が差し引かれることとなります。

SBI証券のiDeCoの手数料をチェックしよう

SBI証券のiDeCoの手数料をチェックしよう

SBI証券のiDeCoは、商品のラインアップが豊富なのはもちろん、手数料も業界最安水準に抑えられており、総合的に見て長期的な資産形成には優れたサービス内容となっています。

多くの方から支持を受けている点も含め、SBI証券のiDeCoなら安心して将来に備えることができるでしょう。

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