ビットコインは9万ドル突破に失敗、FOMC後は8.8万ドル付近

BTC/USDT 30分足チャート

ビットコインは1月28日のFOMC後、重要な節目とされる90,000ドルの突破に再び失敗しました。現在の価格は8万8,000ドル付近で推移しています。

FOMCを前に、ビットコインは2度にわたって90,000ドル超えを試みましたが、いずれも強い売り圧力に押し戻されました。機関投資家の動向を示すCoinbase Premium IndexがFOMC直前に低下していたことから、BlackRockをはじめとする大口投資家がイベントリスクを警戒し、ポジションを縮小していた様子がうかがえます。こうした動きが、価格の上値を抑える主因となったとみられます。

政策金利の据え置き自体は市場の想定内でしたが、90,000ドルという水準はオプション市場でも大きな壁として意識されています。機関投資家による利益確定や様子見姿勢が強まる中、心理的な節目を明確に上抜ける展開には至っていません。

XRPは1.9ドル割れも1.88ドル付近で推移

XRP/USDT 30分足チャート

XRPは1月28日のFOMC後、1.90ドル付近から1.86ドル台まで下落し、現在は1.88ドル前後で推移しています。

チャートを見ると、1月26日に1.81ドル付近まで急落した後は、1.86〜1.92ドルのレンジ内で推移していました。しかしFOMC後には、1.90ドルから一時1.86ドル台まで押し下げられる動きが確認されています。

1月22日には、Ripple社のステーブルコイン「RLUSD」が世界最大の暗号資産取引所であるBinanceに上場されました。加えて、長年価格の重しとなってきたSECとの法廷闘争も事実上の解決フェーズに入り、SECは重要な控訴期限である1月15日までに反撃を行っていません。さらに、Ripple社はサウジアラビアのリヤド銀行との戦略的パートナーシップも発表しています。

こうした個別の好材料が揃っていたものの、FOMC後に広がった暗号資産市場全体の売り圧力から、XRPも影響を免れることはできませんでした。

FOMC据え置き後にドル急落、暗号資産市場は調整局面

米ドル指数DXY

1月28日のFOMCでは、政策金利が3.50%〜3.75%に据え置かれました。判断そのものは市場予想の範囲内でしたが、米ドル指数(DXY)は96.00を割り込み、4年ぶりの安値となる95.55付近まで急落しています。

金利据え置きにもかかわらずドルが売られた背景には、トランプ大統領によるドル安容認とも受け取れる発言や、政府閉鎖の影響で経済指標の発表が遅延・欠落していることへの不信感があります。FRBが重視してきた「データ依存」の姿勢そのものが機能しにくい環境となり、市場は徐々にドルへの信認を弱めつつあります。

このドル安局面で、金(ゴールド)は史上最高値を更新しました。不確実性の高いイベントを前に、機関投資家が暗号資産よりも金を選好した様子が浮かび上がります。こうした資金の流れが、ビットコインが90,000ドルを突破できず、XRPも下落した一因とみられます。

次回3月のFOMCでは、金利据え置きの確率が約84〜89%と見込まれており、利下げ再開は早くとも6月以降との見方が強まっています。短期的には、ビットコインは88,000ドル、XRPは1.86ドルのサポートラインを維持できるかが当面の焦点となりそうです。

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