Resolv Labsが開発するステーブルコイン「USR」が2026年3月22日、スマートコントラクトの脆弱性を突いたエクスプロイト(不正攻撃)を受け、約8000万ドル相当の裏付けのないトークンが不正に発行されたことが分かりました。

Resolv Labsは、RWAとDeFi担保を組み合わせたステーブルコインプロトコルを開発するプロジェクトです。今回の事案を受け、チームはプロトコルを一時停止し、被害拡大の防止に着手しました。担保資産は無傷だとしており、現在は回復対応を進めています。

8000万USR不正発行、価格は一時0.12ドル台へ急落

オンチェーン分析によると、攻撃者は約10万〜20万ドル相当のUSDCを担保に、ミンティング機能の不具合を悪用し、約8000万USRを発行。そのうち約2500万ドル分をETHなどに交換したとみられています。DeFi Primeは「壊れたミント関数を利用し、10万ドルを2500万ドルに変えた」と指摘しています。

この影響で、通常は1ドルに連動するUSRの価格は一時0.126〜0.2ドルまで急落しました。その後は運営の対応発表を受けて0.8ドル前後まで持ち直したものの、依然としてペッグは大きく崩れています。今回のケースでは、担保資産そのものではなく、不正発行による信認の低下が価格急落の主因となりました。

Resolv Labsは、約1億4100万ドル規模の担保プールが被害を受けていないことを確認しています。
また、攻撃者が保有していた約900万USRはすでにバーン(焼却)され、供給量の調整が進められています。3月23日からは、エクスプロイト前にUSRを保有していたユーザーを対象とした償還プログラムを開始する予定です。

一方、USRを担保として利用していたDeFiプロトコルでは影響も出ており、MorphoやFluidなどで一部不良債権が発生しました。ただし、各プロトコルが個別に対応を進めており、現時点でDeFi全体への大きな波及は確認されていません。

今回の事案は、RWAやDeFi担保を組み合わせたステーブルコインにおいて、担保の有無だけでなく、スマートコントラクトの安全性や緊急時の対応設計が市場の信頼を左右することを改めて示す結果となりました。Resolv Labsは今後、原因の技術的分析と再発防止策を公表するとみられます。

参考元:cryptonews
画像:shutterstock

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