ビットコイン(BTC)の待望の大型アップグレードであるタップルート(Taproot)が、ようやく今週中に実行される見込みになりました。 アップグレードは日本時間の11月14日前後に予定されています。
スマートコントラクト、プライバシー、ウォレットなど機能強化
タップルートは、2017年に実装されたスケーラビリティ問題に対処した「セグウィット(SegWit)」以来の大型アップグレードとも言われています。今回のアップグレードでは、スマートコントラクト機能拡張やプライバシーの強化、ウォレット機能の強化、トランザクションのデータサイズの縮小による手数料の削減などのメリットがあります。
タップルートは、MAST(マークル化抽象構文木)と呼ばれるソリューションを実装します。それによってコントラクトの関連部分に限って開示することによって、残りの部分は隠されたままにします。そうすることによって、スマートコントラクトを複雑さに関係なく、ブロックチェーン上での通常のトランザクションとして見なすことができます。
ビットコインノードのTaprootサポートは52%程度
今回のアップグレードは、大手ブロックチェーン企業であるブロックストリーム(Blockstream)社の元最高技術責任者(CTO)であるグレゴリー・マクスウェル(Gregory Maxwell)氏によって2018年に最初に提案されました。
アップグレードプロジェクトは今年6月中旬、90%のマイナーの支持を得て最終確認され、11月に実装されることが決まりました。
実装が迫った結果、すべての利害関係者にノードの更新を促しています。ツイッターのアカウント「Taproot Signal」が提供している最新のデータによると、ビットコインノードのTaprootサポートは、11日現在約52%となっています。
参考
・Bitcoin’s Major Upgrade Taproot Set for Activation This Week
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