記事の概要

  • アジア最大の銀行CIMBグループがRippleネットワークの導入を発表。CEOはクロスボーダー決済を劇的に変えると期待を込める。
  • 決済簡易化のためにRippleネットワークを取り入れる企業が最近増えてきており、機関投資家の資金流入やCionbaseへの上場も考えられる。

 

CIMBグループがRippleネットワークの導入を発表

アジア最大手の銀行がRippleNetに加入するようです。ASEAN加盟10カ国の中で5番目の規模を誇るCIMBグループがクロスボーダー取引の即時決済を可能にするためにRippleのネットワークを導入することを発表しました。RippleによるとCIMBグループは決済が非常に遅く、非効率的な東南アジア地域でブロックチェーン技術を導入しようと画策している先進的な銀行のうちの一つであり、目的が一致していることが導入を決定付けたようです。

「リップルのブロックチェーンベースのソリューションをCIMB独自の送金プロダクトSpeedSendを強化するために​使う予定だ。これによってASEAN内外を問わず、国境を超えた決済がより簡易化されるだろう。既にオーストラリアやアメリカ、イギリス、そして香港などにはCIMBの口座から送金することができるようになっている。」

CIMBグループCEOであるTengku Dato’ Sri Zafrul Aziz​氏はリップルの技術がクロスボーダー決済を根本的に変えると考えているようです。「革新的とも言えるブロックチェーンソリューションはクロスボーダー決済に劇的な変化をもたらし、ASEAN全域の我々の顧客に対して迅速かつ低コストなソリューションを提供することになる。これはCIMBがデジタルバンク事業を強化するために継続的に取り組んでいることの実証となるだろう。」と具体的に発言しています。世界銀行のデータによると、東南アジア地域の決済環境整備は2018年に1200億ドルの予算を投じて行われており、CIMBは15カ国850支社にわたる合計1350万人の顧客を対象にリップルネットワークを導入するようです。

今回のCIMBグループの導入に限らず、XRPの勢いは日に日に増しています。今年10月末にはXRPがCoinbaseに上場し、大きな話題を呼びました。最近ではAmazonがリリースする音声識別サービスであるAlexaにXRPの送金機能が搭載されるようになりました。送金サービスへの期待は以前から非常に高かったですが、ここ最近はその有用性が広く認められているように感じます。このままXRPが勢いに乗っていけば機関投資家の流入Coinbaseへの上場といったイベントも起こるかもしれません。

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