インドのホテルチェーンであるOYO(オヨ)が、ヨーロッパの休暇用賃貸物件会社@Leisure Groupを買収することが発表されました。
OYO、@Leisure Groupの強みを融合
以下、プレスリリースより引用。
賃貸住宅事業を展開するOYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN 株式会社(本社:東京都千代田区、CEO:勝瀬博則)の出資会社であるインドのホスピタリティ会社OYO(オヨ)はヨーロッパを代表する休暇用賃貸物件会社で、一戸建て別荘、休暇用の公園、別荘用アパートを管理していている@Leisure Groupを、メディアテクノロジー会社Axel Springerから買収することが決定しました。
@Leisure Groupは、世界中の顧客に向けてヨーロッパ各地の管理住宅を多岐にわたって提供するためのユニークな能力を備えています。今回の買収によってOYOは、ホスピタリティ業界でのリーダー的存在感を維持しつつ、不動産のグローバルブランドになるというビジョンの実現に一歩近づくことになります。
世界レベルで急成長中のホテル・住宅チェーンとしてOYOは、全体的かつ目標達成重視型のモデルによって、供給と買収の管理、事業変革、運営、収益管理、サービスなどの分配を、オフラインとオンライン両方のチャネルを通して実行していきます。2017に事業を開始したOYO Homeはすでに、世界中で15,000件を超えるヴィラやアパートの部屋を保有しています。過去6年にわたり、同社は各種不動産物件のアップグレードやこれらの物件を効率的で美しい空間へと急速に変化させることおいて、卓越した能力を築き、発揮しています。この動きの中で、OYOの資産管理や技術に関する能力と、@Leisure Groupの存在感と地域密着型のノウハウとカテゴリー特化型の経験が、休暇用物件賃貸事業において融合していくことになります。
@Leisure Groupは、自社ブランドBelvilla、DanCenter、Danland を通して、ヨーロッパ13か国において完全管理型の別荘30,000件以上を提供しています。また、同社の別ブランドTraum-Ferienwohnungenでは、定期契約ベースの住宅管理サービスを、世界50か国で85,000件を超える住宅向けに提供。合計30万室を超える部屋を@Leisure Groupでは所有しており、ヨーロッパ全域を通して存在感を高めています。
@Leisureの特徴は、息をのむような景色、穏やかな周辺環境、贅沢でありつつも機能性の高いアメニティを備えた高級住宅、コテージ、休暇用の公園を提供しています。
OYO マニンダー・グラチ最高国際戦略責任者コメント
ノルウェーのコケルからスペインのサアラ・デ・ロス・アトゥネスに至るまでヨーロッパ各地の300を超える都市で、美しい休暇用別荘、コテージ、休暇用の公園を提供し、世界各地の旅行客の皆様に素晴らしく思い出に残る生きた体験を提供するために、全力で取り組んでくれた@Leisure Groupのチームに称賛を送りたいと思います。@Leisure Groupのチームと能力をもって、OYOが今後も旅行客の皆様一人ひとりのために、質の高い生きた体験を生み出していくという同社のミッションを推進していくものと期待しています。
今回の買収条件の背景となった、OYOの戦略の根拠は三段階構成となっています。
1.グローバルに見ると、OYOはHomes部門から、休暇用賃貸物件と都市部住宅を網羅する100万件を超える物件全体を通して、2兆米ドルを超える規模の大きな機会を得ることができます。ヨーロッパが最大の市場で、Homes全体の供給の30-40%を占めています。
2.@Leisure GroupはOYO同様、休暇用賃貸物件に対して全体的なアプローチをとっている世界でも少数派の会社で、収益管理、住宅所有者エンゲージメント、物件管理サービスにおいてデータ主導型のケイパビリティを構築しています。
3.休暇用賃貸物件の経験豊富なプロであるトビアス・ワン氏が率いる@Leisure Groupの管理チームは、財務における統制やプルーデンスに基づいた成長志向のマインドセットを備えた、最高レベルのビジネスで、このことは同社が現在まで達成してきた黒字成長によって裏付けられています。
ヨーロッパが休暇用別荘や都心部住宅の賃貸トレンドをグローバル規模でけん引しているため、@Leisure Groupは、世界最大のグローバルな休暇用住宅賃貸ビジネスを発展させるためのOYOによる全体的なアプローチに支えられ、@Leisure Groupの経験とインサイトを有効活用できるユニークなポジションにいます。ヨーロッパに限って言えば、住宅丸ごとを予約するトレンドが上昇中であることに相まって、休暇用別荘への需要が今までにないほどに高まっています。
さらに、この市場は小規模プレーヤーや独立プレーヤーによって非常に細分化されており、確立したプレーヤーは一握りの中、@Leisure Groupはその一握りの中でも最大級の会社なので、旅行客の皆様は、@Leisure Groupが提供するサービスにぜひ期待していただきたいと思います。
今回の買収を通して、OYOのHomes事業には、サイズとスケールの点においてチャンスがすぐに訪れることになります。最近は、世界118か国から280万人を超えるホリデーメーカーが毎年、@Leisure Groupを通して休暇の予約を取っています。両ブランドの強みを合わせれば、チャンスは数倍に膨れ上がるでしょう。
@Leisure Groupのトビアス・ワンCEOは、OYO Global、Vacation Homes事業のCEOとして、OYOの経営陣に加わり、私とともにOYOの住宅事業を休暇用別荘と都市部住宅の賃貸事業におけるグローバルモデルへと育てていきます。
OYO リテッシュ・アガルワル創設者兼グループCEOコメント
休暇用別荘はユニークな機会であり、当社が保有する、すでに成長中の美しい住宅に、新たに11万5,000件が追加され、当社は業界のグローバルリーダーとしての地位を維持していくことを楽しみにしています。しかし、当社は今後も、各地で完璧な空間を創出する能力を備えた、消費者から愛されるブランドであり続けることに注力していきます。@Leisure Groupは素晴らしいパートナーであり、同社が提供してくれるものをさらに拡大していくことを楽しみにしています。@Leisure Groupは、ヨーロッパを休暇用賃貸市場のホットスポットへと成長させていくだけの実力を備えており、当社は@Leisure Groupの能力にテコ入れして、世界各地から訪れる多くの観光客の皆様のために、美しい休暇用賃貸物件や都市部住宅の体験を確実に提供していくことに大きな関心を抱いています。私は特に、トビアスと彼のチームをOYOファミリーに迎え入れることを嬉しく思っています。今回の買収は、驚くほどの可能性を秘めた当社の全体的なミッションに、しっかりと沿った経営判断です。
@Leisure トビアス・ワンCEOコメント
高品質で美しい空間を作り出すというOYOのミッションを追及していく仲間に加わることができて非常に嬉しく思っています。@Leisure Groupは、あらゆる形態の休暇用&都市部住宅賃貸の特定とサービスという、OYOと似たミッションから始まり、物件所有者と利用者の双方にとってストレスフリーな体験を提供することに注力してきました。当社がここ数年間でこのミッションを達成してきたことを共有できるのを非常に嬉しく思っており、これからは、OYOとのシナジーをテコにしてヨーロッパでの存在感を強め、グローバルに成長していきたいと思います。
クラシファイドメディアAxel Springer SE アンドレアス・ウィーレ(Andreas Wiele)社長コメント
@Leisure Groupは、トビアス・ワンと彼の同僚らによる優れたリーダーシップの下、たった4年で最高にまとまった休暇用別荘プロバイダーの一社となりました。同社は昨年、EBITDAが2400万ユーロを超え、過去最高額を達成しました。このことについて、トビアスと彼の同僚に御礼を申し上げます。従って、OYO Hotels & Homesにとっては、このセグメントにおいてさらに統合を推し進めていくにあたり@Leisure Groupは完璧なプラットフォームとなります。Axel Springerはこれから、クラシファイドのセグメントにおいて、StepStone GroupとAVIV Groupのさらなる成長に完全に集中していくことができます。
OYO Hotels and Homesについて
OYOは世界第6位のホテルチェーンで、東京からテキサスに至る各地で事業を展開しており、世界で最も急速に成長しているホテル・住宅・空間チェーン。今回@Leisure Groupがチェーンに加わり、OYOは現在、英国、米国、インド、中国、マレーシア、ネパール、英国、アラブ首長国連邦、インドネシア、サウジアラビア、フィリピン、そして最近は日本といった、世界24か国の800都市を超える場所で事業を展開しています。OYOは18,000件を超える建築物、63万6,000件を超える分譲ユニットを管理し、4万件を超える休暇用別荘を有しており、同社はソフトバンク・ビジョン・ファンド、セコイア・キャピタル、ライトスピード・ベンチャーズ、ヒーロー・エンタープライズ、チャイナ・ロッジング・グループといった主要な投資家によって支えられています。https://www.oyorooms.com/