カード決済を店舗に導入する方法や費用、手数料は?おすすめ決済代行サービスやエラーコードの読み方も解説

カード決済を店舗に導入する方法やそれにかかる費用、手数料などはどのくらいなのでしょうか?
また、カード決済を導入する場合には端末機が必要になるのが一般的ですが、どのようなものがおすすめなのか気になるところですよね。
そこで今回は、カード決済を店舗に導入にする際の方法や手数料、さらにエラーコードが出た場合の読み方について解説します。

目次

店舗にカード決済を導入するメリット・デメリットは?

店舗にカード決済を導入するとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

カード決済を導入するメリット

まず、店舗にカード決済を導入するメリットについてですが、メリットには以下のものがあります。

キャッシュレス化に伴い店の利用者が増える

キャッシュレス化することによって利用者が増えるというのが大きなメリットになります。
買い物をする人の多くは、カード決済を行なうと言われています。カードが使えるかどうかによって利用者だけでなく売上アップを期待することができます。
また、外国人観光客などが多い場所であれば、より利用者が増えると考えられます。外国人の場合にはほとんどがカード決済だからです。

釣り銭の用意や締めの作業負担が軽減

カード決済を導入することのメリットとしては、釣り銭の用意やレジの絞め作業などの負担が大幅に軽減するということです。
現金だけの取引となるとどうしても、釣り銭の間違えなどの人為的なミスが発生してしまいますが、キャッシュレス化が進むとそのような負担が減ります。

データが記録され管理が簡単

カード決済を導入するメリットとして、データが記録されるという点もあげられます。どの取引にいくら利用したのかということが記録されているので、管理がとても簡単です。

カード決済の導入は決済代行サービスがおすすめ!人気のサービス比較

カード決済を導入するデメリット

カード決済を店舗に導入する場合のメリットも多いですが、当然デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

導入コスト(初期費用や端末購入代)が掛かる

一番大きなデメリットとしては、導入するためのコストがかかるという点です。初期費用がかからないというものもありますが、ほとんどの場合カードを読み取るための端末などの購入代金が必要になります。

決済手数料が掛かる

また、初期費用や端末購入代金の他に、取引ごとに発生する決済手数料があります。この決済手数料というものはカード決済が行われた場合に、そのカード会社に対して手数料を払うというものです。手数料を支払うのは、買い物をしたお客さんではなく、加盟店つまり店舗が支払うということになっています。

カード決済を導入する方法は?

店舗にカード決済を導入したいという場合には、多くの場合端末機が必要になります。
また、カード決済を導入する方法としては大きく分けて下記の2つの方法があります。

①利用したいクレジットカード会社と直接契約してその加盟店となる方法。
決済代行会社経由で契約する方法。

決済代行会社と契約することで1度に複数のカードブランドに対応することができるというメリットがあります。

クレジットカード会社の加盟店になる直接契約方法

これは、クレジットカード会社と交渉して審査を受けて、その審査に通過することで加盟店になれる方法です。
加盟店になると、カード会社が端末機を用意してくれ、カード決済が行えるようになります。
メリットとしては、自分の好きなカード会社と交渉することができるということです。デメリットとしては、複数のカード会社と交渉するのは難しく、たとえできたとしても管理するのが大変になります。

決済代行会社経由で契約する方法

決済代行会社経由で契約をすると、その決済代行会社との契約だけで、複数のカードブランドに対応することができます。これが大きなメリットです。
デメリットとしては、決済代行会社によって決済手数料や費用が異なるという点です。

▼カード決済を店舗に導入する方法についてはこちら
カード決済に必要な端末とは?CAT端末やPOSレジの違いも解説

スマホやタブレットでカード決済をする方法とは?おすすめの決済代行サービスとは

カード決済をする方法としては、色々なものがあります。
スマートフォンやタブレット端末からアプリをダウンロードし、カードリーダーと接続することでカード決済を行なうことができるというものがあります。
接続が簡単なため、様々な分野で導入されています。

人気のクレジットカードリーダーは?

カード決済を行なうには、カードリーダーが必要になります。
このようなサービスを提供しているところはいくつかありますが、人気の決済代行サービスの特徴やメリット、料金などはどのようになっているのでしょうか?

Coiney(コイニー)

Coiney(コイニー)は、店舗はもちろんオンライン決済にも対応しています。クレジットカード決済、電子マネー決済、WeChatPay決済に対応。
クレジットカード対面決済サービスの名称は「Coineyターミナル」というもので、これは無料アプリと専用のクレジットカード読み取り機器を使用することで決済を行うものです。
専用の読み取り機器は通常価格19,800円ですが、2020年5月末まで無償提供のキャンペーン中。申し込みをして審査に通過すると決済端末を無料で送ってもらえます。

対応ブランド Coineyターミナル(対面決済サービス)の場合、Visa、Mastercard、SAISON CARD。CoineyターミナルのVisaとMasterにおいて、Coineyでは2回払い&リボ払いも利用可能。
対象業者に限り二次審査通過後、JCB、American Express、Diners Club、Discoverも利用可能。
Coineyペイジ(オンライン決済サービス)の場合、Visa、Mastercard
決済手数料 3.24%~3.74%
月額料金 月額固定費はなし
導入にかかる日数(目安) 導入には審査があり、審査によってかかる日数が異なる。
①クレジットカード取扱い一次審査は申込み後、最短2営業日にて通知。
②WeChatPayの取扱い審査は、クレジットカード取扱い一次審査通過後に申込み後、最短3営業日。
③クレジットカード取扱い二次審査は、クレジットカード取扱い一次審査通過後、最短3営業日で通知。
④電子マネー取扱い審査は、クレジットカード取扱い一次審査通過後、7~10営業日にて結果を通知。

 

Square(スクエア)

Square(スクエア)は、スマホやタブレット端末とSquare Readerがあれば簡単にカード決済を行なうことができ、とてもシンプルな決済端末というのが特徴です。
飲食店、小売、さらには野外イベントなどでも利用されています。

対応ブランド VISA、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover
決済手数料 3.25%~3.95%
月額料金 月額固定費はなし
導入にかかる日数(目安) 最短で、申込み当日からカード決済可能。審査に通過することが条件。

 

Airペイ(エアペイ)

Airペイ(エアペイ)の大きな特徴は、業種に関係なく業界最安水準の手数料であるということです。
iPadかiPhoneに無料のアプリをダウンロードしてカードリーダーを用意すれば、カード決済を行なうことが可能になります。
美容室やネイルサロン、飲食店、食品販売店などで導入されています。

対応ブランド VISA、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover
iD、QUICPay、Suica、TOICA、Kitaca、manaca、PASMO、はやかけん、ICOCA、SUGOCA、nimoca
決済手数料 3.24%~3.74%
月額料金 月額固定費はなし
導入にかかる日数(目安) 申込みから2週間程度

 

スマレジペイメント

スマレジペイメントとは、スマレジとゼウス社によるクレジットカード決済サービスのこと。
専用のアプリに決済処理が組み込まれているので、アプリを使って処理を行うことができます。サポート体制が充実していて、分割やリボ払いにも対応しているのが特徴です。
サービス業、イベント、ショッピングモールなどで導入されています。

対応ブランド VISA、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover
決済手数料 3.24%
月額料金 月額固定費なし、プランによっては有料となる
導入にかかる日数(目安) 約1~2週間

 

Anywhere

Anywhereの特徴は、とてもコンパクトでありながらもICカードに対応、さらに暗証番号の入力にも対応するなどとてもハイスペックです。
飲食店やタクシー業界などで導入されています。

対応ブランド 契約プランにより異なる。
好きなカード会社と契約することができ、UnionPayにも対応。
決済手数料 プランにより異なる。
直接契約プランの場合、それぞれのカード会社との契約による。
一括契約スタンダードプランの場合3.48%。一括契約プロフェッショナルプランの場合3.2%
月額料金 契約するプランにより異なる。
直接契約プラン:システム利用料が月1,000円
プロフェッショナルプラン:システム利用料が月2,000円
導入にかかる日数(目安) 不明

▼人気の決済代行サービスについて詳しくはこちら
カード決済に必要な端末機、カードリーダーのおすすめは?スマホやタブレットで簡単導入

イベントやオンラインショッピングにもカード決済を導入した方が良い理由

カード決済は一般的な店舗に導入するというのは、もちろんですがイベントやオンラインショッピングでも必要とされています。
一般的に、カード決済を望んでいる顧客が多く、また、カード決済の方が現金払いと比べて客単価が上がるとも言われています。
イベントやオンラインショッピングにカード決済を導入することによって、売上アップを期待することができます。

▼イベントなどにカード決済を導入するメリットについて詳しくはこちら
カード決済を店舗に導入するには?オンラインショッピングやイベントにも導入して売上を伸ばそう

カード決済を店舗に導入する際に掛かる費用(コスト)とは?

カード決済を店舗に導入するという場合にはコストがかかります。では、どのようなコストがかかるのでしょうか?

初期費用

カード決済システムを導入するのにかかるコストのことです。これは契約するサービスによって初期費用が無料というところなどもあります。

月額手数料

月額手数料というのは、月額固定費のことです。これも契約する会社によって0円というところもありますし、月額手数料が必要になるというところもあります。

決済端末機

カード決済を導入する場合に必要になるのが、この決済端末機です。これもそれぞれの会社によって異なりますが、一般的な相場では1万円~3万円程度が多いです。

決済手数料

決済手数料とは、決済取引1件ごとに発生する手数料のことです。
この決済手数料は加盟店が支払うことになります。また、トランザクション件数に応じた手数料というものもあります。これはネットショップなどで利用する場合のデータ処理手数料と言えます。

取り消し処理費用

取り消し処理費用とは、カード取引を取り消す場合に発生する手数料です。これもそれぞれの会社によって異なります。

▼手数料が安くコストを抑えられる決済代行サービスについて詳しくはこちら
カード決済の手数料が安いのはどこ?人気サービスの費用を比較し店舗に導入しよう

カード決済の場合も領収書の発行は必要?

現金で支払いをした場合には、領収書の発行を依頼された場合には、店舗側に発行する義務がありますが、カード決済の場合には、領収書の発行義務はありません。
カード決済の場合には、その時点で店舗は代金を受け取っていないためです。

カード利用明細書(客控え)が領収書代わりになる

会社の経費などで領収書が必要という人もいるでしょう。カード決済の場合には、利用明細書に発行者、宛名、金額、日時、購入内容が記載されていれば、領収書の代わりとして認められます。

どうしても領収書が必要な人への対応

どうしても領収書の発行を希望するという人がいた場合はどのように対応すればよいのでしょうか?
法律的には、店舗側には領収書の発行義務はありませんので断ることもできますが、デパートなどではサービスとして領収書を発行しているところもあります。
その場合は必ず「クレジットカードにて支払い」と記載が必要です。
クレジットカード販売は信用取引であるという理由から厳密には領収書ではないので、収入印紙を貼る必要がないことも覚えておきましょう。

▼カード決済時の領収書の対応について詳しくはこちら
カード決済の場合も領収書の発行は必要?クレジットカードと領収書の関係や注意点とは

カード決済の手数料を安く抑えて早い入金を望むならモバイル決済サービス

カード決済を店舗に導入する場合、ネックになるのが決済手数料です。この決済手数料は契約する決済サービスによって異なります。また、入金サイクルもそれぞれ異なります。
そのため、入金サイクルが早いものを選ぶのがよいでしょう。入金サイクルが早いということはそれだけ早く売上を回収することができるからです。
カード決済の手数料を安く抑えて、できるだけ早い入金を望むならモバイル決済サービスがおすすめです。

決済代行サービスとモバイル決済サービスはどう違う?

モバイル決済とは、スマートフォンやタブレット端末を用いて支払いを行うものの総称です。
一方で、決済代行サービスとは、カード決済、コンビニ決済など色々な決済を一括の契約で導入することができるサービスのことを言います。

モバイル決済の場合、使用するスマートフォンやタブレット端末というものは、基本的に自分自身で用意するというのがほとんどです。そのため、初期費用を抑えることができるなどのメリットがあります。
また、モバイル決済サービスの場合にはそれぞれのサービスによって異なりますが、入金サイクルが早いという場合が多いです。そのため、早く売上を回収したいという場合には、モバイル決済サービスの入金サイクルが早いものを選ぶのがおすすめです。

決済代行サービスでは、ZEUSやソフトバンク・ペイメントサービスといったものが有名です。モバイル決済サービスでは、スクエアやコイニーなどが人気です。

▼入金までの期間が短い決済代行サービスについて詳しくはこちら
カード決済した売上金額はいつ入金される?入金までの期間が短い決済代行サービスはどれ?

カード決済のキャンセル処理とは?どんなときに発生する?

カード決済でキャンセル処理が、発生するという場合があります。これはどのような時に起こるものなのでしょうか?

  • 誤って商品を購入してしまった場合。
  • サービス例えば、宿泊予約のキャンセルなどをする場合。
  • カード処理を複数回行なってしまった場合。

などの場合に、キャンセル処理が必要となります。

キャンセル処理の流れや処理の内容とは

キャンセル処理は加盟店が行います。
通常のカード決済では、エンドユーザーが加盟店でカード決済を行ない、後日クレジットカード会社から加盟店に代金が支払われる仕組みになっています。
加盟店が決済システムにログインして、そのキャンセル処理が必要な取引についてキャンセル処理を行うというものです。

▼カード決済のキャンセル処理について詳しくはこちら
カード決済のキャンセル処理とは?取消期限や返金のタイミングは?

カード決済でエラーとなる主な原因は?

店舗でカード決済をするという場合に色々な原因でエラーとなることがあります。その原因とはどのようなものなのでしょうか?

カードに問題がある

カードに何かしらの問題があるという場合。店舗での対応はできないので、カード会社に問い合わせてもらうようにするなどの対応が必要です。

有効期限切れのカード

カードの有効期限が切れている場合に、エラーが発生します。

解約済みまたは再発行前のカード

すでに、解約済みのカードや再発行前のカードを利用した場合もエラーとなります。

ICチップや磁気が破損している

ICチップや磁気が破損している場合にエラーとなる。

カードの限度額を超えている

それぞれのカードには個別に限度額が設定されていますが、その限度額を超えているという場合にもエラーとなります。

お店のネットワークや端末の不具合

通常カード決済はお店のネットワークを利用します。そのネットワークや端末の不具合でエラーとなる場合があります。

カードに問題がある場合はお客様にカード会社へ問い合わせてもらう

カード決済においてエラーとなった場合には店舗側で対応できるものと、そうでないものがあります。
カード側に問題があるという場合には、店舗側で対応することはできないので、直接カード会社に問い合わせてもらうのがおすすめです。

▼カード決済のエラーコード一覧や対応について詳しくはこちら
カード決済のエラーコードの意味は?エラー一覧と処理の方法、英語での伝え方

店舗にカード決済を導入して売上アップを狙おう!

店舗での買い物でカード決済を望んでいるという人は多く、カード決済を導入しているかどうかによって売上が変わると言っても過言ではありません。
カード決済を導入することによって利用者が増える、もしくは単価が上がるという効果を期待することができます。
売上アップにつながる可能性が高いので、カード決済を導入するのがおすすめです。
とくに、これからの時代はキャッシュレス化が進んでいくので、できるだけ早い段階で導入するのがよいでしょう。

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