ライトコイン(LTC)の高騰は半減期の影響か?歴史と半減期の重要性

どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。ライトコインは、ブロック#1,680,000を迎えマイニング報酬として新規発行されるライトコインが今までの25LTC(約25万円)から、半分となる12.5LTCまで減少。記念すべき第一回目の半減期であった2015年8月25日以来のライトコインの2回目となる半減期を8月5日に迎えました。本稿では、ライトコインの歴史と半減期、相場影響について詳しく解説を行います。

ライトコイン(LTC)の歴史

ライトコインはビットコインのフォークで、GoogleやCoinbaseのエンジニアディレクターなどを努めたチャーリー・リー(Charlie Lee)氏により2011年10月にローンチ。リー氏の兄であるボビー・リー(Bobby Lee)氏は、元中国三大取引所のBTCCの元CEOとして知られています。

ライトコインはビットコインの平均ブロック生成時間である10分を4分の1に下げ、発行上限である2,100万BTCを4倍にした8,400万LTCと変更しており、ビットコインの脆弱性であったマリアビリティ攻撃を修正しつつスケーリングを可能とするSegWitを一足先に実装(ライトコインは4月にロックイン、ビットコインは8月にロックイン)した過去を持ちます。

ビットコインのフォークであることから、ビットコインのコードや実装を導入することができるため、昔はビットコインのテストベッドなどと称されており、ライトニングネットワークがビットコインのメインネットへローンチする前に開発のテストなども行われていたという過去も持ちます。

そもそもライトコイン半減期とは?

半減期とはもともとビットコインの実装であり、21万ブロック(約4年に1度)ごとに新規発行されるビットコインが半分になるというプロトコルです。平均ブロック生成時間10分ということは、10分ごとに12.5BTCが新規発行されていき、半減期によって4年に1度ずつ減少していくことにより、金などの希少な金融商品と近似させることでデフレ設定を行っているのです。つまり、半減期とはビットコインやライトコインに重要なイベントであることが分かります。

ビットコインの半減期は2020年5月頃に3度目の半減期を控えており、現在の12.5BTCから半分となる6.25BTCへと発行数が減少。ライトコインは2回目となるため、ビットコインの半減期より先にという表現は正しくありません。第一回目の半減期が2012年11月28日で、現在のビットコイン価格はすでに1025%もの高騰となっています。

出典:Tradingview

ライトコイン半減期のLTC価格影響

半減期を迎えるということは、マイニング報酬が半分になるということなのでライトコインマイナーの損益分岐点は2019年8月以前より2分の1になっていることになります。現在のライトコインのハッシュレートを確認すると、300TH/sの最高値を記録した2018年5月と比較して、34%も増加してATH(最高値更新)となっており、現在では半減期による影響からハッシュレートの下落は見られません。

出典:BitInfoCharts

対して、ライトコイン価格は半減期の期待とビットコイン高騰による価格回復が2019年4月からはじまり、最大で約3倍となる145ドルを記録。その後ビットコインの下落とともに75ドルまで下落していましたが、5日に半減期を迎えたことでショートが大幅に解消(Bitfinexでは15,000LTCのショート解消)。8月に入ってビットコインがサポートに反発して上昇を開始した影響を受け、半減期の当日は大きく回復した形となっています。


出典:Tradingview

ライトコイン(LTC)の価格・相場・チャート

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