イーサリアムの大型アップデート「デンクン(Dencun)」が2024年3月13日に実装された。このデンクンアップデートではイーサリアム上に展開するネットワークのL2の手数料が大幅改善され、スタークネットのSTRKトークンを中心にL2銘柄の仮想通貨が上昇した。

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イーサリアム”デンクン”アップデート完了

イーサリアムはマイニングを廃止してステーキングに移行するマージ(The Merge)以来の複雑なアップデートとなるデンクン(Dencun)アップデートを完了した。

今回のデンクンアップデートではEIP-4844、通称プロト・ダンクシャーディング(Proto-Danksharding)が大きなイーサリアムの仕組みを改良するもので、ブロブ(Blobs)という新たなトランザクションタイプを実装するというものだ。

アービトラム(Arbitrum:ARB)やオプティミズム(Optimism:OP)、直近で高額エアドロップを行ったスタークネット(Starknet:STRK)、zkEVM最大手のジーケーシンク(zkSync)などが対応を表明しており、イーサリアムに書き込みを行うトランザクションをこのブロブに対応することで、最大でL2の手数料が100分の1まで減少させることができる。そのためイーサリアムの混雑の若干の解消や、L2ネットワークに大きな影響を与えるアップデートであったということになる。

既にデンクンアップデート後にこのブロブトランザクションが利用されており、無事ファイナライズされたことから実装は無事成功したと言えるだろう。

 

L2の手数料が大幅解消

アービトラムやオプティミズムは即座の対応とはならなかったものの、STRKトークンのエアドロップで話題をよんだスタークネットはデンクンアップデートとともにブロブへの対応を開始した。

スタークネットの手数料は大幅に高騰していたものの、ブロブを即座に使用開始したことで手数料が0.02~0.04ドルまで下がっている。これは直近で1ドル以上超えていたことを考えると大幅な改善につながったと言えるだろう。

STRKトークンはこの影響でデンクンアップデート完了後から最大で+16%の高騰となっており、現在は2.58ドルを推移している。今後はアービトラムのARBトークやオプティミズムのOPトークンも上昇していくとみられる。

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