中央銀行のデジタル通貨
米フィラデルフィア連銀のトップPatrick Harker氏が、各国の中央銀行がデジタル通貨を発行することは不可避と考えていることを明かした。米国が先陣を切る必要はないが、着手を開始した方が良いと語っている。

中央銀行のデジタル通貨

10月2日に米ミズーリ州で開催された銀行業界のカンファレンスで、フィラデルフィア連銀のトップPatrick Harker氏が、各国の中央銀行がデジタル通貨を発行することは避けられないと考えていることを明かした。ロイターが報じた

Harker氏は、米国が最初に発行を実施すべきだとは思っていないとしつつも、米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)もデジタル通貨を発行すべきだと言及した。

FRBが提供を予定しているリアルタイム決済サービス「FedNow Service」に関する質問に回答する中での発言で、Harker氏は「我々も発行に向けて動き出した方が良い」とコメントを行なっている。

米国会議員の中でも、米ドルのデジタル通貨発行を促す発言がみられている。FRBのJerome Powell議長宛に9月30日付で送付した書簡で、米下院のFrench Hill議員(アーカンソー州)とBill Foster議員(イリノイ州)は、今のままでは米ドルが不安定になると懸念を伝えている。

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