仮想通貨チャートの見方、分析方法とは

仮想通貨の取引を行う上で、仮想通貨チャートの読み方は、その傾向の分析や予想をする上で何よりも大切です。
しかし実際チャートの見方がよく分からないという方も少なくありません。
すでに取引をしている方は見方も分かっている人が多いと思いますが、取引を始めた人、これから始める人にとっては難しく感じるかもしれません。
そこでこちらでは仮想通貨チャートの見方についてできるだけ分かりやすく紹介します。

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仮想通貨の相場を分析するための2つのチャート

仮想通貨の取引をするとき、チャートを読んで分析、そして予想をすることは必須です。そうなるとその読み方を知っておくことが重要なのですが、そもそも仮想通貨で読むチャートとはどのようなものなのでしょうか。
仮想通貨では「ロウソク足」チャートというグラフが使われています。実際にチャートを見てもらうと、長短様々な長さで縦に伸び、棒から線が伸びているものが並んでいます。これがロウソクのように見えることからこのような名称が付けられています。
現在は仮想通貨だけでなく株取引などでも使用されていますが、その歴史は古く、江戸時代に大阪の米取引に使用するため出羽国の本間宗久が発案したとされています。
またもう1つ忘れてはいけないのが、移動平均線というチャートです。相場の平均値を取りそれらを繋ぎ合わせたものですが、こちらもローソク足チャート同様に重要な指標です。

ロウソク足チャートの種類

ローソク足チャートと一言にいっても、細かく分けると10種類以上も種類があります。
ただし基本的な種類は4種類であり、サービスによって種類が増えることがあると思っていいただくと良いでしょう。
まず基本となるのが1日単位の「日足」、そして1週間単位の「週足」、1ヶ月単位の「月足」、一年単位の「年足」です。
大抵はこのような種類のロウソク足チャートを読みますが、さらに細かく値動きを知りたい場合、サービスによっては最小時間単位で1分単位の「1分足」や5分単位の「5分足」、長いものでも4時間単位の「4時間足」があります。
必ずここまで細かいロウソク足チャートが提供されているわけではなく、あくまで基本となる4種類を読めることが重要であることは理解していてください。
その上で短期取引で収益を上げたいということであれば細かいチャート、長期的な取引を見越しているのであれば日足や週足、月足を読んで分析、予想を行うと言った考え方です。

ロウソク足チャートの読み方


ロウソク足チャートはその形と色、そして伸びている線の長さの意味を知る必要があります。
まずは色からですが、ロウソク足は終値が始値よりも高い状態で取引が終わった「陽線」と終値が始値よりも安い状態で取引が終わった「陰線」があり、これらが色分けされて表示されます。
始値とは相場が始まったときの価格であり、終値とは相場が終わったときの価格を示していますが、これがロウソク足の長方形をした「実体部」で表されます。
陽線の場合は実体部の上部が終値、下部が始値ですが、この長方形部分が長ければ長いほどその差は開いており、終値が跳ね上がった、つまり買いの勢いが強かったことが分かります。逆にこの長方形部分が短いのであれば弱かったと言えます。
陰線はこの反対です。実体部である長方形の上部が始値、下部が終値で、実体部が長いほど売りの勢いが強く、短いほど弱いことが分かります。
色分けはされているものの、参考にするロウソク足を提供するチャートによって違うため、利用されるサービスでの確認をする必要があります。
ただよくあるのは陽線が「赤」、陰線が「青」のようにイメージしやすい色で分けられていることが多いです。

勢いや方向性を分析するために重要な「ヒゲ」

長方形の実体部には上下に「ヒゲ」と呼ばれる細い線が付いていることがあります。
このヒゲは実体部の上部から伸びていれば先端部が「最高値」、下部から伸びていれば最下部が「最安値」を表しています。
上部に伸びているヒゲは上ヒゲ、下部に伸びているヒゲは下ヒゲと呼ばれますが、例えばこの上ヒゲが長いと買いの勢いが強く最高値が非常に伸びたことが分かりますが、一方で価格を大きく戻して終値で相場が終了したことが分かるため、買いの勢いから売りの勢いへ転換したとも読み取れます。
反対に上ヒゲが短い、あるいは存在しない場合は、最高値と終値とのギャップが少ない、あるいは最高値で相場が終了していることが分かり買いの勢いが継続していると予想できる1つの指標でう。
このような事実から上ヒゲが短く実体部が長い陽線を「大陽線」、上ヒゲも下ヒゲもない陽線を「陽の丸坊主」、上ヒゲが短く下ヒゲは非常に長い陽線を「下影陽線」、上ヒゲが短く下ヒゲは非常に長い陰線「下影陰線」と言い、買いのサインとされています。
そのため売りのサインが、上ヒゲが短く実体部が長い陰線である「大陰線」、上ヒゲも下ヒゲもない陰線である「陰の丸坊主」、上ヒゲが長く下ヒゲは非常に短い陰線である「下影陽線」、上ヒゲが長く下ヒゲは非常に短い陽線「下影陽線」です。

相場状況を判断する移動平均線

移動平均線は一定期間の価格から平均値を計算し、おれを結んで折れ線グラフとして示したテクニカル指標の1つです。
ローソク足チャートが現状の価格変動を表すのに対して、移動平均線は仮想通貨の相場状況を俯瞰して判断するのに利用され、この2つのチャートを分析して売りや買いのタイミングを決めることがほとんどです。
移動平均線には「単純移動平均線」、「加重移動平均線」、「指数平滑移動平均線」がありますが、一般的な移動平均線は単純移動平均線のことを指し、最も用いられることからこちらを見ることをおすすめします。
ただし取引の手法や期間によっては他の2種類も指標としたほうがいいこともあるので、ある程度なれてきたら自身に合うものを探してみることもおすすめです。
終値を平均して結んでいることから、基本的にこの移動平均線がローソク足よりも上にある場合は相場は上昇傾向にあり、下にある場合は下降傾向にある、重なっている場合は横ばいであると判断してもらうと良いでしょう。

2つのチャートを読んで売買のタイミングを判断しよう

仮想通貨の取引において上記のようなチャートは非常に重要です。これらの読み方を適切に行って相場を分析し、今後の傾向を予想することで買い時や売り時を判断することができるのです。
ただし上記のチャートの見方はあくまで基本であり、正しく判断するためには経験も必要です。
また読み誤って買いを焦ってしまうと、大失敗をすることもあります。取引を行うときは冷静な判断が必要であり、自己で責任を持って行う必要があります。
基本を大切にしながら、相場をしっかりと読み取り冷静な予想と判断のもと、仮想通貨を取引して利益を上げていきましょう。

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