Bakktで人事異動
インターコンチネンタル取引所(ICE)の子会社Bakktが、プロダクト責任者のMike Blandina氏を新たな最高経営責任者(CEO)に任命したことが分かった。
今月米国会の上院議員に任命されたKelly Loeffler氏からCEOのポジションを引き継いだ。
CEOとして事業戦略の方向性を決める中で、決済事業、マーケット、そしてBakktの規制遵守や金融面のパフォーマンスを監督することになるが、Blandina氏の起用は、ビットコイン投資事業に続くBakktの第2フェーズ「仮想通貨決済」を意識した人事になるという。
Blandina氏は今年Bakktに入社。以前は米大手PayPalで決済部門責任者を、また米IT大手グーグルでGoogleウォレットの元エンジニア責任者を務めるなど、25年以上決済プロダクトに従事した経験を持つ。
企業のトップには、米大手仮想通貨取引所コインベースで以前幹部を務めた経験を持つ前最高執行責任者Adam White氏が就任。市場の情報筋によると、仮想通貨投資やカストディといったLoeffler氏の業務は、White氏が引き継ぐことが予想されるという。
Loeffler氏の在職期間、Bakktは現物決済・現金決済のビットコイン先物とビットコインオプションをローンチした。Loeffler氏はICEに約16年在籍。その後、昨年BakktのCEOに就任したが、2020年1月からジョージア州で米議員の仕事をスタートする。
Bakktは10月、2020年上半期に仮想通貨の決済アプリと商業用ポータルをローンチする計画を発表。最初のローンチパートナーはスターバックスだ。