バイナンスクラウド公開
仮想通貨取引所バイナンスが、ローカル市場向けの取引所運営をサポートする新プラットフォーム「バイナンス・クラウド」を発表した。
バイナンス・クラウドは、2月のAMAでCZが公開を匂わせていた新ビジネスモデル。バイナンスの取引所システムをホワイトラベル契約としてローカル市場の小規模取引所が導入できる仕組みを提供する。
ここでいうホワイトラベル契約とは、バックエンドで動くシステムを提供する取引所のインフラ契約のこと。導入企業はブランドを維持しつつ、システム導入コストなどを削減できるメリットがある。
バイナンス・クラウドの場合、現物や先物取引のほか、銀行とのAPI統合や法定通貨と仮想通貨間のP2P取引などのサービスにも対応。バイナンスのマッチングエンジンや、セキュリティ管理システム、流動性を取引所インフラとして提供する。
市場規模が小さく、セキュリティ問題も生じている仮想通貨市場の場合、このようなシステムをバイナンスが提供することは特に重要だ。理由は、流動性を世界最大手のバイナンスと共有できるほか、セキュリティ管理も高い水準で初期から導入で、参入障壁が低減することにある。
バイナンス側も、流動性を確保できていない国などから、新たな取引ラインを確保できる利点もあり、法定通貨計画を進めているバイナンスが世界にネットワークを拡大する大きな進展となる。
なお、バイナンスは、Zホールディングス株式会社(ヤフー株式会社から社名変更)傘下のZコーポレーションとTaoTaoと日本市場における戦略的提携に向けて交渉を開始することに合意するなど、日本関連への進出についても動きつつある。
日本市場で完全な法令遵守するために金融庁と協調を行う
世界大手仮想通貨取引所Binanceが、Zホールディングス株式会社傘下のZコーポレーションとTaoTaoと、戦略的提携で交渉を開始すると発表した。日本市場で完全な法令遵守するために金融庁とも協調を行うという。