マイクロソフト、AzureにLitionブロックチェーンソリューションを追加

米マイクロソフトは、イーサリアムベースの商用ブロックチェーン「Lition」を自社クラウドサービス「Azure」マーケットプレイスに追加した。

Litionは商用製品向けに削除可能なデータ機能を備えた、イーサリアム上で構築されるのブロックチェーンインフラ。企業は提供されるソリューションで、EUの一般データ保護規則(GDPR)など規制に則った分散型アプリケーション(dApps)の構築などを可能にする。

LitionのブロックチェーンサービスがAzureに採用されたことで、世界中のAzureの顧客がクリック一つでLitionで開発・導入できるようになる。

マイクロソフトの取り組み

マイクロソフトは近年、ブロックチェーンサービスにいれている。

Azureはマイクロソフトが提供する世界シェア第2位を誇るクラウドサービス。コカ・コーラやウォルマートなど世界中の大企業を顧客に抱える。

ブロックチェーンサービス(BaaS)を提供する主要なクラウド大手には、マイクロソフト、アマゾン、IBMなどが挙げられるが、中でもマイクロソフトは2015年ごろからブロックチェーンプロジェクトに着手。豊富な拡張機能を有し、企業に特化した形でブロックチェーンサービス領域を牽引している。

サービスの提供事例としては、マイクロソフトを含む3社大手が80年代のベストセラーゲームブックに基づいたブロックチェーンカードゲームを共同で開発し、非代替トークン(NFT)を仮想通貨VeChainのネットワーク上で発行した内容もある。

また、トークンの多様化が招く混乱を解消する施策として、企業向けにクラウドでブロックチェーンを活用して容易にトークン(仮想通貨)を発行できる新たなプラットフォームを開発する取り組みも行っている。

参考:マイクロソフト

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