ビットコイン(BTC)価格上昇はいつまで?半減期後に危惧される冬の時代再来説

強気市場への変化をもたらすと期待されているビットコイン(BTC)の半減期まで3ヶ月を切り、その価格は55,000ドル(約605万円)かそれ以上に高騰するとまで言われています。しかし、暗号資産(仮想通貨)ユーザーの中には、半減期後による値上がりを期待する一方で、冬の時代が再度訪れる可能性も危惧しています。

半減期への期待と現実

2020年5月に予定されている半減期ではマイナー報酬も半分になることから、1BTCを得るのに必要なマイニングコストも相対的に倍増することになります。そこで、価格に見合わないマイニングコストを前に、採算が取れる価格になるまでマイナーが売りをストップする可能性があるとされています。このように、需要と供給のバランスが崩れると、希少資産の価格は指数関数的に急上昇するため、ビットコインも半減期後には価格が急騰すると考えられています。

バイナンス(Binance)の最高経営責任者(CEO)であるジャオ・チャンポン(CZ:Changpeng Zhao)氏も同様の考えであり、「過去の半減期はマイナーに心理的なダメージを与えた。1BTC当たりにかかるマイニングコストが倍になると、マイナーは売りに消極的になるだろうが、この流れが価格にプラスの影響をもたらす」と述べました。

一時話題となったSF(Stock-to-Flow)モデルでは、今回の半減期によって供給量が限定されることで、ビットコインの価格は55,000ドル(約605万円)以上に高騰すると見積もられています。過去の半減期を検証しても、大規模な値上がりが起こり、その後は1年にも及ぶ上昇トレンドがもたらされています。

しかし、こうした価格の動きは半減期とは無関係で、単にビットコインが突然値を上げただけの可能性もあります。以前の半減期である2016年7月付近の価格推移を見ても、半減期が実際に訪れる前にビットコインは部分的な高値を付けたものの、半減期後には下落傾向となっています。

下落トレンドの再来?

前回の半減期では、数日後に大規模な投げ売りが行われ、最高値と同じ水準まで回復するのに6ヶ月以上を要しました。2019年6月にビットコインはその年における最高値の14,000ドル(約154万円)に達した後も6ヶ月に及ぶ下落トレンドとなり、6,400ドル(約53万円)まで価格を下げました。最高値をつけてからの投げ売りが次の半減期後に起こると、強気市場に移行する前に価格は下落する可能性があります。なお、前回は半減期後の売りによる下落はあったものの、再び最高値を記録するまで、価格は上昇し続けました。

前例を探すのであれば、2019年に半減期を迎えたライトコイン(LTC)が似た状況と考えられています。ライトコインも半減期まで価格を上げ続けていたものの、迎えた直後に投げ売られています。しかし、半減期を迎えた後でも価格が維持されることとなれば、さらなる価格上昇も期待できるかもしれません。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Bitcoin Halving Overhyped: Previous Cycle Led to Another 6-Month Crypto Winter
Crypto’s Top Exec Thinks This Key Mining Factor Will Drive Strong Bitcoin Growth

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