ビットコイン価格の回復は長期戦か

著名投資家トム・リー氏が代表を務めるFundstrat Global Advisors LLCは、ビットコインが強気相場に回復するまでには数か月以上かかる可能性があると論じている。

ビットコインは、二月中旬に年初来最高値を記録して以降、特に3月12日から13日にかけて50%下落。20日の相場では6990ドルまで高騰するも、その後反落し現在6100ドル台で取引されている。

ストラテジストのRob Sluymer氏によれば、現在の価格は2015年から2020年までの上昇傾向を下回ったものであり、ビットコイン価格は、コロナウイルス感染拡大に伴い下落を見せた株や債券などにつられる形で、極めて深刻な影響を受けている。

ここ数週間の仮想通貨市場の下落は、「全ての投資資産から退避しよう」という、すべての資産クラスにおいて生じたパニック売りによるものだ。

それは(債券や金といった)安全資産か(株などの)それ以外のものかは関係がない。

ビットコインの相場推移から、潜在的に長期的な価格低迷に陥ることも考えられる。

同氏の見解によれば、BTC価格は200日移動平均線よりも上をキープしているが、これが今後のサポートラインになるだろうと話し、ビットコイン以外の大半の資産にも当てはまるだろうと説明。また、このラインは2015年と2018年にも機能したものだと評価した。

現在、ビットコインはテクニカル的に底値を試す状況だが、地固めをするには数か月必要になることが大いに考えられる。

このように、ビットコイン価格が強気相場へと転じるまでには、長期的な時間を要する可能性を指摘した。

参考:Fundstrate

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