ブロックチェーンを活用したライブ配信機能
ブロックチェーン技術を活用したライブ配信がリリースされた。開発したのは、ネム(NEM)ブロックチェーンを用いて、さまざまなプラットフォームを開発・運営しているしゅう(Twitter:@shu801115)氏である。しゅう氏は、これまでにも「ネムグラフ(nemgraph)」や「ネムログ(nemlog)などを開発している。そして今回、nemlog内でのライブ配信機能が新しくリリースされた。
寄付機能付きブログ「nemlog」は、ブログ型のコミュニケーションサービスだ。一般的なブログサービスと異なる点は、ユーザーが投稿した記事に対して、「投げ銭(寄付)」することができる。記事に共感したユーザーは気軽に投げ銭することで、応援するなどコミュニケーションをとることができる。
このようなサービスは、ブロックチェーンの特徴を活かして、既存のサービスに新しい付加価値を与えた、次世代のプラットフォームと言えるだろう。
新たに追加されたライブ配信機能
5月7日、新しい取り組みとして、ブロックチェーンとライブ配信機能を組み合わせた機能がリリースされた。このライブ配信機能はnemlog内のサービスとして試験的に追加されている。現段階では、5月末までのサービスとなるようだ。nemlogに登録しているユーザーのみが配信・視聴可能で、視聴者は配信者へゼム(XEM)での投げ銭ができる。
新型コロナウイルスの影響により、動画配信プラットフォームの需要は上昇している。モバイル動画サービス「クイビ(Quibi)」は4月6日にスタートし、米国で4番目にダウンロード数が多い無料iPhoneアプリとなった。また、NBCユニバーサルが独自の動画配信サービス「ピーコック(Peacock)」を開始した。ニューヨークの演劇界では「ブロードウェイ・オン・デマンド」を準備しているなど、動画配信プラットフォームは急成長を成し遂げそうだ。
今回、試験的にnemlogへライブ配信機能が追加されたことには、ブロックチェーン技術のさらなる可能性を感じる。こうした動きが新しい時代を作るきっかけとなるのかもしれない。
【こんな記事も読まれています】
・仮想通貨ネム(NEM)、SYMBOLテストネット更新と要点まとめが公開
・nemgraph 使い方ガイド(CoinChoice編集部ver):画像投稿型SNSの革命
・仮想通貨ネム(NEM)講演会参加レポート:ブロックチェーン活用事例とSymbolローンチに向けて