仮想通貨ネム(NEM)がこのほどダオメイカー(DAO Maker)とのパートナーシップを発表した。DAO Makerは、ブロックチェーン技術の実装に関するコンサルタントをし、トークン化された製品のブランディング、事業開発などを進める企業。主力サービスにはソーシャルマイニング(Social Maining)があり、分散化エコシステムを作る。仮想通貨ネムとの提携により、どのように機能していくのだろうか。
We are proud to announce that @NEMofficial is joining the Social Mining movement to accelerate their community performance. pic.twitter.com/OXJWWQMc2i
— DAO Maker (@TheDaoMaker) May 20, 2020
ソーシャルマイニングについて
ブロックチェーンにとらわれないコミュニティエンゲージメントSaaS(よりよい地域社会を作る活動のアプリケーションソフトウェア)。トークン所有者は、プロジェクトの開発、ビジネス、マーケティング、販売などのエコシステムの改善作業に協力できるようになる。
トークン所有者は、トークンをステークしプロジェクトのエコシステムに貢献することで、毎月ネイティブトークンを報酬として受け取ることができる。トークンのステークはいつでも閉じることが可能。ステークをやめると毎月の報酬もなくなる。すべてのトークン保有者にエコシステムへの貢献と価値創造の努力に対して報酬を得られる機会を提供。これには、トークンの保有規模は関係しない。ソーシャルマイニングを通じて作成されたコミュニティハブでは、ソーシャルメディアのようなニュースフィードを通してプロジェクト情報が提示される。コミュニティハブによるメリットは、コミュニティより生成された情報が与えられる。また、小規模トークン保有者でも報酬を得られる機会やプロジェクトに参加、支援する機会などが与えられる。
ネム(NEM)との統合
NEMブロックチェーン専用のコミュニティハブが構築され、nem.ioからアクセスできるようになる。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 |
コミュニティの関与を促進。 新たな関心のあるユーザーにリソースを提供。 小規模トークン保有者に対しても報酬を与える機会を提供。 |
報酬 | ウォレットにトークンを保有している保有者に、保有の証明を促し、エコシステムに付加価値を与える取り組みにインセンティブを与える。 |
これにより、NEMベースのDappsにエンゲージメントする障壁が軽減される。小規模トークン保有者であっても、プロジェクトのエコシステムへの貢献活動により、報酬を得られるようになる。ネムはDAO Makerとのパートナーシップにより、コミュニティの再活性化に取り組んでいく。
ブロックチェーンなどの分散エコシステムにおいては、誰もが参加できる反面、参加に強制力がない為プロジェクトをいかに活性化させ促進させるかが重要になる。プロジェクトを活性化させるために貢献してくれたユーザーに対していかに報酬を与えられるかも1つのキーポイントになるのではいだろうか。そのため、貢献度の評価や具体的なシステムについても課題となるはずである。これは、新規にNEMのブロックチェーンベースでサービスを開発を進めたい企業や開発者を後押しすることにも繋がるだろう。
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