大分でドローンを使った医薬品配送。オートバックスなど実験

カー用品店チェーン「オートバックス」を展開するオートバックスセブンと100%子会社のエー・ディー・イーが、大分県竹田市宮砥地区においてドローンを使った医薬品配送の実証実験を、2021年2月4日(木)に実施する。

へき地医療の負担軽減を目指す

へき地医療の負担軽減を目指す

オートバックスセブンは、2019年3月19日(火)に大分県と地域活性化に関する包括連携協定を締結し、地域活性化に関する取り組みを進めてきた。

今回、この取り組みのひとつある介護福祉分野の移動・生活支援として、同県の竹田市宮砥地区においてドローンを使った医薬品配送の実証実験を、同県内で初めて実施することが決定。
オートバックスセブン、エー・ディー・イーに加えて、大久保病院、オーイーシー、エアロジーラボ、ハイパーネットワーク社会研究所も本実験に協力する。

宮砥地区は現在、地域医療の拠点となる診療所がなく、40km離れた社大久保病院が週に1度訪問診療を行っている。
訪問診療では事前に処方した医薬品を準備しているものの、診療内容によって想定していなかった医薬品が必要になる場合があり、即日に処方できず後日配送になるといった時間的なロスが発生してるという。

ドローンを活用することにより、離れた地域へ医薬品を即時配送できるほか、慢性症例以外の症状の対処時間短縮、山間部など医療の確保が困難な地域で行われている「へき地医療」の負担軽減を目指すとしている。

また、今後は山間部や島しょ部などでもサービス提供を視野に入れ、日本初の120分以上・100km以上飛行可能なエアロジーラボの産業用ハイブリッド型ドローンを使用して実証を進める予定だ。

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