【【墨汁速報】イーサリアム2.0遂に正式開始 約580億円分のETHがステーキングされる

イーサリアムデベロッパーによると、ビットコインから採用した手数料のオークションモデルを変更する大型アップデートEIP-1559が実装される可能性が高いという。EIP-1559は手数料として支払われたETHをバーン(焼却)するため、イーサリアム価格に大きな影響を与えることになり注目されている。

関連記事:【墨汁速報】実装はいつ?イーサリアム大型アップデート”ベルリン(Berlin)”実装がほとんど完了

イーサリアム“ロンドンハードフォーク”

イーサリアムのロンドンハードフォークとは、4月に実装が予定されている大型アップデートの“ベルリン(Berlin)の次に予定されるハードフォークだ。ベルリンとロンドンは現在イーサリアム上に並行しているイーサリアム2.0のBeacon Chainではなく、イーサリアムメインネットのアップデートを指す。

イーサリアムデベロッパーによると、現在の手数料モデルの欠陥によりマイナーが攻撃が可能になっているオークション形式を変更し、手数料として支払われたETHをマイナーに対するチップとして支払うものとバーン(焼却)し、ETHの市場供給から減らすというEIP-1559をこのロンドンハードフォークで実装する可能性が高いと述べている。

昨日使用された手数料から計算すると、EIP-1559が実装された場合2600万ドル(27.4億円)がバーンされることになるのだ。

EIP-1559の影響

EIP-1559が提案されたのは2019年4月であり、既に2年近く経過している。現在のイーサリアムの手数料モデルはビットコインと同様にオークション形式であるため、高い手数料を払うユーザーがいる限り際限なく上昇していくことになる。

2020年初旬から高騰し始めたイーサリアムの手数料は、同年7月のDeFiブームにより2019年と比較して1000倍近くまで一時高騰し、現在はETH価格高騰も相まって、複雑なDeFIコントラクト実行では1〜2万円かかるのが普通となっている。これらの高騰はマイナーが意図的な価格釣り上げを行うことができる現在のモデルから、手数料のETHをバーンすることでこのようなスパムをなくすことと、ETHをデフレさせるEIP-1559で緩和することが可能となるのだ。

つまりEIP-1559ではマイナーやアタッカーのスパムで手数料高騰を抑制し、さらにETHの供給量を減らしてETHをデフレさせる経済効果があるという実装だ。つまりETHが手数料として使用されればされるほど、1日の発行数を超えるETHがバーンされて市場から消えていくことになる。

ロンドンハードフォークはいつになるか?

イーサリアムデベロッパーによると、7月を予定するとしているものの、4月にはベルリンアップデートが控えており、これらの遅れに左右されるため2021年後半を目指しているようだ。EIP-1559はマイナー収益が大幅に減少してしまうため、ETH価格の高騰には繋がる可能性が高いが多くのマイナーが否定的な現状となっている。

今月26日にはマイナーとイーサリアムコミュニティとの会議が設けられているため、内容次第では今後のイーサリアム進展に大きな影響を及ぼすだろう。

 

墨汁速報@コインチョイス その他仮想通貨の最新時事ニュースはこちら


▼墨汁サロンではイーサリアム2.0の最新動向や32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、最新のDeFiやファンダメンタルなどをより深く解説しています。

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

 

おすすめの記事