ビットコイン(BTC)で株式を購入、仮想通貨投資アプリのAbraが初のサービス提供へ

仮想通貨、特にビットコイン(BTC)で株式に投資できたら……と期待する投資家は多いでしょう。仮想通貨投資アプリのプラットフォームを提供しているアブラ(Abra)社が2月6日、株式や上場投資信託(ETF)の売買契約を担保・保証するのにビットコインを使えるサービスを近く開始すると発表しました。

ビットコイン(BTC)で株式やETFを購入できるプラットフォーム開発

仮想通貨業界はこの発表で持ち切りになり、ビットコインが株式のような伝統的な資産の懸け橋として用いられる潜在的な影響力に興奮しています。

アブラ社は「投資家は間もなく、当社が提供するアプリを利用して、株式とETF、商品、仮想通貨と法定通貨に容易に投資できるようになる」と述べています。発表によれば、このプラットフォームは「155カ国で利用可能」になりますが、とりあえず米国株式とETFのサービスを開始し、将来はより多くの世界的な資産を追加する予定です。

同社が提供する株式やETFは、ビットコインを使う仮想通貨担保契約を通じて行われます。投資家は、株式や債券、ETFなど伝統的な資産取得の担保としてビットコインをウォレットに保管しておく必要があります。契約が成立すると、新しい資産価値は、ビットコイン所有者のウォレットに保管されます。

Twitter社のCEOが参加したLightning Torchに勝るニュース

アブラ社の発表後、ツイッター上では活発な投稿が続いています。仮想通貨関連の分析を行うメサーリ(Messari)社の創業者であるライアン・セルキス(Ryan Selkis)氏は「アブラ社の発表はうまくいけば、ライトニング・トーチ(Lightning Torch)に勝る大ニュースだ!」と投稿しています。

ライトニング・トーチとは、ライトニングネットワークを利用してわずかなビットコインの送金をつなげていく実験です。また、ツイッター社のジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)が2月6日、この実験に参加し話題になりました。

株式や債券などすべてトークン化される第1歩

モルガン・クリーク・デジタル(Morgan Creek Digital)の創業者アンソニー・ポムプリアーノ(Anthony Pompliano)氏はツイッターに、「株式と債券、通貨、商品はすべてトークン化されるだろう。それはif(もし?)ではなくwhen(いつか?)の問題だ」と投稿しています。

アトランティック・フィナンシャル(Atlantic Financial)のブルース・フェントン(Bruce Fenton)CEOとワイオミング州ブロックチェーン連合(Wyoming Blockchain Coalition)の創設者カイトリン・ロング(Caitlin Long)氏はツイッターで 、今回のニュースを「とてつもなく大きなニュース」と形容しました。

ロング氏はその後に、伝統的な資産を購入することができないような国の人々にまで株式市場を開放することになるとし、「このサービスはBTC所有者の世界を広げることになる」と称賛しています。

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参考
Abra

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