仮想通貨インデックスファンドマネージャーの"Bitwise"は、イーサリアムで人気を博しているCryptoPunksなどのNFTを運用するインデックスファンド"Blue-Chip NFT Index Fund"をローンチ。投資家はこのNFTインデックスファンドを介してNFTへの投資を行うことができる。
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NFTインデックスファンドの誕生
米サンフランシスコを拠点とする仮想通貨インデックスファンドマネージャーの"Bitwise Asset Management"はNFTとして人気の高い”ブルーチップ(優良)”コレクション上位10個を市場価格で加重した”Blue-Chip NFT Collectionsインデックス”の価格に連動を目指すBlue-Chip NFT Index Fundをローンチした。
このNFTインデックスファンドはローンチに伴い時価総額60億ドルを超えるCryptoPunks, Bored Ape Yacht Club, Autoglyphs, Fidenza, VeeFriendsなどへ投資を行い、カストディを行うとしている。
NFTがイーサリアム上の1つの資産へ
イーサリアムにおけるNFTの歴史は古く、2017年6月にCryptoPunkが発行したNFTが起源となり、2020年から人気を博しているのは記憶に新しいだろう。イーサリアム上で発行されているDeFiのトークンや、ドルと同じ価値を持つ”ステーブルコイン”は”ファンジブル”つまりすべてのトークンが同じ価値を持つ。
一方でNFTはNon-Fungible Tokenつまり発行されているトークンによって異なる価値を持つため、アートや権利などをトークン化することに長けているということだ。2018年にはイーサリアム上の共通企画としてERC-1155が整備され、2021年に入ってVISAがCryptoPunksのNFTを購入したことでさらに白熱しており、2021年第3四半期にはNFTの取引出来高が100億ドルまで暴騰している。
BitwiseはNFTインデックスファンドを仕上げるまでに1年を有したという。
NFTへのスマートな投資を提供
「2017年に仮想通貨初のインデックスファンドをローンチして以来、Bitwiseの目標は仮想通貨市場の成長恩恵を投資家がスマートかつ便利に受けることを目的としてきた。仮想通貨の可能性について議論される際にNFTが必ず話題に上がってきていることは明白で、アートだけでなく所有権の概念を根本的に変えるものだろう。」
とBitwiseCEO Hunter Horsley氏は述べている。
イーサリアムは約5000億円を焼却するほどの高い需要によって手数料が高騰しており、NFTへの直接投資も新規への参入障壁がある。一方でこのようなNFTインデックスファンドを介することで投資家は直接高い手数料を払うことを避けることができ、個人投資家が実質的に購入が不可能な高額なNFTへ投資することができるという大きな利点がある。
現時点ではBitwise Blue-Chip NFT Index Fundでは適格投資家にのみ提供され、最低25000ドルからの投資となり、初期ロックアップ期間後に毎月の償還を提供するという。
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