仮想通貨レンディング企業のネクソ(Nexo)はニューヨークやカリフォルニアを含む8州からレンディングの停止通告書や訴訟など執行措置を取った。仮想通貨レンディングが証券にあたるかに至っては最大手のブロックファイ(BlockFi)が巨額の罰金でSECと和解するなど米国内では大きな動きがあり、さらに3AC(スリーアローズキャピタル)のようなヘッジファンドの巨額損失による連鎖倒産などの問題が2022年には明るみに出ていた。

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ネクソ(Nexo)のレンディングは証券とし執行措置

ネクソ(Nexo)はブロックファイ(BlockFi)からの仮想通貨レンディングのブームにのったレンディング企業の1つであり、ビットコインやイーサリアム、ドルにペッグするステーブルコインと言った仮想通貨に最大36%と高い金利を付与する”付利口座(Interest-Bearing Accounts)”を主な事業としている。

カリフォルニア州において消費者金融保護を行う金融革新保護庁(DFPI)はこのネクソが提供する付利口座が証券に当たるとし、停止通告書を発行した。さらにニューヨーク州司法長官はネクソが未登録の証券を販売した疑いで訴訟を起こしている。

 

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米8州がネクソに対して執行措置

この執行措置はカリフォルニア州やニューヨーク州だけでなく、

 

ケンタッキー州

メリーランド州

オクラホマ州

サウスカロライナ州

ワシントン州

ベルモント州

 

の計8州がが執行措置を取っており、仮想通貨の付利口座は証券であるにも関わらず未登録で行っており、必要なリスク説明がなかったとしている。また州当局は財務諸表にアクセスできなければ仮想通貨投資家は十分な投資判断を行うことができないとしている。

 

高いリスクが明るみとなったレンディング企業の連鎖倒産

2022年7月に破産した仮想通貨最大手ヘッジファンドのスリーアローズキャピタル(3AC)は、ネクソと同様のレンディング企業であるブロックファイ、ボイジャーデジタルセルシウスに借入を行っていた。

中には資金を貸し付けるにあたり担保としてビットコインやイーサリアムを預かるというレンディングの条件を無視した”無担保融資”を投資家に明かさず行っていたことにより、3ACの影響で108億円の巨額の損失を出した例などもある。

 

最大手レンディング企業のブロックファイを残し、それ以外のバベルファイナンスは372億円の損失セルシウスに至っては1668億円で破産している。ブロックファイのSECによる調査は2021年末に行われたもので、2022年に入って仮想通貨が暴落したことからこれらの巨額損失と連鎖倒産による仮想通貨投資家の被害が相次いだことからネクソにも手が入ったと考えられるだろう。

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