バイナンスCEOも「中国の警察捜査」を否定 

仮想通貨取引所大手BinanceのChangpeng Zhao CEOは22日、中国の上海支社に警察が押し入ったとの報道を受け、「警察や捜査、事務所をめぐる報道は事実ではなく、そのようなことは一切なかった」とコメント。報道を正式に否定した。

声明文では、中国系取引所がでっち上げたFUD情報(偽)をメディアに書かせており、情報操作を行なっていると明かした。取引所間の競争が原因か、他社を陥れようとする情報の流布を意図的に行なっているとの指摘だ。

「面白いことに、2つの中国系取引所はメディアに支払って、我々の偽報道を報じさせている。仮に中国政府が事務所を閉鎖するのなら、このようにFUDを流す取引所はまず最初に取り締まられるだろう」

FUD報道の依頼をされているユーザーによる会話のスクリーンショットも公開した。

当該ユーザーは「私は、バイナンスのFUD報道の依頼を頻繁に受けている」と明かし、返答した人は、「このような手段は中国ではよくあるもので、欧米では裏目に出るはずだ」と語っている。

事は日本時間22日未明、バイナンスの上海事務所が警察の捜査によって閉鎖されたとの速報が報じられる。中国人民銀行(PBoC)の上海本部と上海金融監督管理委員会が14日に出した声明で、当局が11月22日までに、仮想通貨関連業務に対する立入調査を行うとの内容があったこともあり、市場が警戒した。

警察の捜査が報じられたタイミングとBTC市場の急落タイミングが一致していたことから、本ニュースが市場への影響を及ぼした要因として、海外を中心に大きく拡散された。

22日早朝には、バイナンス幹部らが報道に誤りがあるとする声明を出していたが、先ほどCEOのCZ氏も公式に声明を発表した格好だ。

FUDについて対策チーム

同氏は16日に、中国系取引所がバイナンスのFUDを流す事を批判。「中国系取引所にはバイナンスのネガティブ報道に特化したチームがある」と話した。

この発言は、14日に起きたバイナンスに対するFUDメールで、バイナンスのビジネスモデルの批判した内容に対するものだ。

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