信用スコアの平均点は?スコアアップの方法を紹介

世界では信用スコアのサービスが拡大しており、スコアに応じて免除になるものや特典が多くあります。そのため、信用スコアをアップさせることは生活の質にも関わってくるようになるでしょう。
そんな時代を直前に「信用スコアの平均点を知りたい」「どうすればスコアが上がるか気になる」という方も多いと思います。
そこで今回は、信用スコアの点数やスコアアップの方法について詳しく説明します。

信用スコアとは?メリット、デメリット、日本の信用スコアについても解説

信用スコアとは?

信用スコアとは、個人の信用力をAIが診断して数値化したものです。

  1. 企業が様々な信用に関わるデータや情報を集める
  2. AIが分析し、独自のアルゴリズムを設計して信用力を数値化できるようにする
  3. 個人のデータや情報をアルゴリズムに当てはめ、信用の数値を算出する

以上のような仕組みでの信用スコア数値は算出されます。

個人の信用力が簡単にスコアリングできるようになるので、各人の信用度合いが容易に分かるのが魅力です。

それにより、サービスを受けるときの与信審査が簡略化されたり、顔の見えないインターネット上の相手との取引が安心して行えるようになることが期待されています。

信用スコアのメリット

信用スコアを利用することで、信用力を担保に様々なサービスがお得になったり、手間を省くことができるようになります。

例えば信用スコアが高ければ、低い金利でお金を借りることが可能です。

また、中国では一定の水準をクリアしていればビザの申請が免除になったりデポジットが免除になったりと優遇措置が充実しています。

利用者だけでなく事業者にとってもメリットはあります。
中国では信用スコアを導入したことで、料金未払いが半分以上減ったという結果が出ました。

相手や社会から信用されることが意味を持つ社会では、人々のモラルやマナーは自然と良くなるでしょう。

信用スコアの平均は何点?

信用スコアの得点は、各社だいたい1,000点が満点に設定されています。
日本初の、信用スコアを活用したレンディングサービスを提供しているJ.Score(ジェイスコア)では、600点以上のスコアがあれば借入れ可能です。

中国の芝麻信用でも同様に600点以上で借入サービスを利用できるというボーダーラインが定められています。

ちなみに、芝麻信用の評価は一般的に、

350~500「あまりよくない」
・500~600「中等」
・600~650「良好」
・650~700「優秀」
・700~950「最高に良い」

という大まかな指標があります。

何点になるとどんな優待がある?

信用スコアサービスでは、スコアによって融資が受けられるだけでなく、優待サービスも受けることが可能です。
J.scoreでは、下記の表の通りにスコアによってランク付けがされています。

スコアランク リワードスコア 特典
ダイヤモンド 950~1000 旅行の豪華特典、ゴルフのマンツーマンレッスン優待など
プラチナ 900~949 百貨店での特別優待、予約困難なホテルでの限定宿泊プランなど
ゴールド 800~899 最新ゴルフクラブの割引、特別価格のフラワーギフトなど
シルバー 700~799 プリンスホテルの宿泊招待券(抽選)、ホテルの限定スパプランなど
ブロンズ 600~699 英会話レッスンプレゼント、オリコゴールドカードの初年度年会費無料など
ピューター ~599 特になし

また、LINEが提供するLINE Score(ラインスコア)の場合、点数によってLINE Pay(ラインペイ)の還元率を上げることが可能です。

LINE Pay(ラインペイ)には、すでに「マイカラー」というプログラムが用意されています。
1ヶ月の決済金額が5万円以上であればブルーとなり、支払い金額の1%還元、10万円以上であればグリーンとなり、支払い金額の2%還元、という仕組みです。

この仕組みがLINE Score(ラインスコア)にも適用されるようになります。

LINE Score(ラインスコア) 726~1,000点 626~725点
マイカラー グリーン ブルー
LINE Pay(ラインペイ)還元率 2% 1%

つまり、スコアが726点以上になればマイカラーはグリーンとなり、毎月10万円以上の決済がなくても2%の還元を受けることができるのです。
信用スコアを上げておけば日々の支払いもお得になります。

信用スコアでスコアアップするには?

信用スコアを上げるには、大きく分けて2つのアプローチ方法があります。

  • 信用スコアサービスに多くの情報を入力しておく
  • 社会的に良いとされる行動を積み重ねる(反対に良くないことをしない。)

つまり、より良い自分の情報を信用スコアサービスに知らせてあげることが重要です。
以下で詳しく見ていきましょう。

年収や勤務年数を上げておく

年収や勤続年数は分かりやすい指標になります。信用サービスにおいて気をつけたいのは、情報を更新し続けること。年収が上がったら情報を書き換えて伝えることでスコアアップを狙いましょう。

嘘なく真実を記入する

AIに対して自分を良く見せようと嘘の申告をすると、多くの場合見破られてしまいます。また、中国のサービスでは虚偽報告をすると制裁としてスコアリングが低下するようにプログラミングされているので、嘘は危険です。

例えネガティブな情報であっても正しいことを記載するようにしましょう。

プロフィール充実・質問にはすべて回答

ほとんどの信用サービスでは、利用開始時に10~15問ほどの簡単な質問に答えて最初のスコアが算出されます。

ただ、実際にはもっと多くの質問が用意されているので、できるだけすべて回答するようにしましょう。
例えば、J.Scoreで用意されている質問の数は150以上。

すべて答えることにより精度の高いスコアリングが可能になり、ほとんどの場合スコアが上がります。

倫理的・道徳的な行動はデータとして残す

AIが信用を算出する社会では、倫理的・道徳的に良い行動が自身のスコアに影響します。
そのため、寄付や募金などの社会的に良い活動はできるだけデータとして残しておくことがおすすめします。

SNSのデータを良くする

AIはSNSのデータも分析対象にしている可能性が高いです。

・フォローをしている人
・投稿内容
・SNS内での会話

には特に気をつけると良いでしょう。

社会的に良くない発言をしていたり、誰かの良くない発信内容を支持していることがデータとしてAIに伝わると、スコアを落としかねません。

金融系サービスの利用は慎重に

遅延や未払いは信用を落とす金融サービスの利用履歴は、分かりやすいデータとして残るので利用するときは意識しておきましょう。

例えば、

・返済の遅れ
・公共料金の未払い
・年金や税金の未払い

などがあるとスコアに影響してしまうでしょう。

シェアリングエコノミーのレビューで評価される

また、シェアリングエコノミーのサービス利用時の評価も気にする必要があります。多くのサービスでは評価はウェブ上に残り、誰でも閲覧可能です。

そのようなレビュー評価もまた、算出結果を変える可能性があります。

信用スコアの平均からスコアアップを図る

今回は信用スコアの仕組みやメリット、スコアを上げる方法などについて解説してきました。年収や勤続年数など、社会的ステータスを充実させることも大切です。しかし、それ以外にも誰でも分かる社会的に良い行動を積み重ねてデータに残す、社会的に明らかに悪い行為を避ける、という人として基本的なことがスコアアップには重要になります。日本にも到来する可能性が高い、信用スコアの時代に備えておきましょう。

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