日本能率協会総合研究所が15~79歳の男女を対象に、買い物場所の使い分けの調査をしました。
食品の買い物はキャッシュレス派が28%
以下、プレスリリースより引用。
株式会社日本能率協会総合研究所(代表取締役社長:譲原 正昭、本社:東京都港区)は、2019年6月~7月、15~79歳の男女を対象に、「買い物場所の使い分け調査2019」を実施いたしました。本調査で、(1)小売業の業態別利用実態、(2)スーパー・コンビニ・ドラッグストアの利用実態、(3)食品・日用品の購入先とその理由について、網羅的に聞いた結果、利用者視点での流通チャネルの使い分けや、各スーパー・コンビニ・ドラッグストアのチェーン店毎の使い分けの実態が明らかになりました。本リリースではその一部をご紹介します。(チェーン店別等の詳細分析は別途販売資料として取り扱っております。)
https://www.jmar.biz/report2/%e8%b2%b7%e3%81%84%e7%89%a9%e5%a0%b4%e6%89%80%e3%81%ae%e4%bd%bf%e3%81%84%e5%88%86%e3%81%91%e8%aa%bf%e6%9f%bb2019/?tab=freereport
Summary
◆多くの人が利用するコンビニ・ドラッグ・100均・スーパー。
「コンビニエンスストア」は9割以上、「ドラッグストア」「100円ショップ」「食品中心のスーパー」は8割以上、「大型スーパー」も約8割の人が年に1回以上利用。
◆利用者が増加、拡大目立つネット通販。
09年→19年で「インターネット通信販売」は利用率が10ポイント弱増加、次いで「生活雑貨店・バラエティショップ」「ネットスーパー」が5ポイント増。「大型SC」は13年以降横ばい。
◆ネット通販は安さに加え、品揃えの多さで魅力拡大。
「インターネット通信販売」の利用目的は『品揃えの多さ』10ポイント弱増加、『安いもの』4割弱の横ばい。『品揃えの多さ』は「大型スーパー」「ホームセンター」「大型ショッピングセンター・モール」。
◆スーパーには安さ、コンビニには短時間を期待。
スーパーには「商品が安い」ことを求める人が8割以上、11年→19年で約8ポイント増加。コンビニには5割強が「短時間で買い物できる」ことを期待している。
◆キャッシュレス派が多いのは50歳以上の中高年の女性。
食品の買物には「現金のほうがいい」32%、「キャッシュレスの方がいい」28%が拮抗。キャッシュレス派は、女性50~64歳、女性65~79歳で4割弱と中高年の女性で多い。
調査概要
・調査エリア:関東・関西エリア
・調査対象 :上記エリアの15~79歳の男女
・調査方法 :弊社「モニターリサーチ・システム」利用による郵送調査
・有効回収数:2,492人(発送数3,300人・回収率75.5%)
※09年~19年の時系列比較は、共通の調査対象に揃えた
関東・関西の10~60代男女で比較。
・調査期間 :2019年6月28日(金)~7月12日(金)
※母集団人口の地域構成比・年代構成比に基づき
ウエイトバック集計を行いました。
【Point!:多くの人が利用するコンビニ・ドラッグ・100均・スーパー。】
◆「コンビニエンスストア」は9割以上、「ドラッグストア」「100円ショップ」「食品中心のスーパー」は8割以上、「大型スーパー」も約8割の人が年に1回以上利用。
◆「大型ショッピングセンター・モール」「インターネット通信販売」は約6割の人が利用。
◆「生協の店舗」「生協の共同購入・個人宅配」「ネットスーパー」の利用率は1~2割に留まる。
図表1 業態別利用率
「Q. あなたは、この1年間で、次にあげる店などを利用しましたか?」(複数回答)
全27業態を提示して回答
関東・関西の10~70代男女(n=2,492)
図表1 業態別利用率
【Point!:利用者が増加、拡大目立つネット通販。】
◆09年→19年で「インターネット通信販売」は利用率が10ポイント弱増加、「生活雑貨店・バラエティショップ」「ネットスーパー」が5ポイント増。「ネットスーパー」は利用率最下位だが増加率では堅調。「大型ショッピングセンター・モール」は13年以降横ばい、「アウトレットモール」は13年ピーク。
◆利用者減少が続く「通信販売(カタログショッピング・チラシ等)」「個人商店・専門店」「デパート・百貨店」。
図表2 業態別利用率の増減
「Q. あなたは、この1年間で、次にあげる店などを利用しましたか?」(複数回答)
09年と19年を比較できる23の業態のうち、増加したベスト5・減少したワースト5を表示
関東・関西の10~60代男女
図表2 業態別利用率の増減
【Point!:ネット通販は安さに加え、品揃えの多さで魅力拡大。】
◆利用の目的で『品揃えの多さ』の上位は「大型スーパー」「ホームセンター」「大型ショッピングセンター・モール」。いずれも09年→19年で低下傾向。
◆『安いもの』目的は「ディスカウントショップ」「100円ショップ」だが、いずれも09年→19年で約10ポイント低下。
◆「インターネット通信販売」の利用目的は『品揃えの多さ』が10ポイント弱増加、『安いもの』は4割弱の横ばい。
図表3 業態別利用目的で『品揃え』『安いもの』回答の上位
「Q. あなたは、それぞれの店などを、どのような目的で利用しましたか?」(複数回答)
09年と19年を比較できる23の業態のうち、各選択肢の回答率の多い業態を表示
関東・関西の10~60代男女
図表3 業態別利用目的
【Point!:スーパーには安さ、コンビニには短時間を期待。】
◆スーパーには「商品が安い」ことを求める人が8割以上、11年→19年で約8ポイント増加。次いで「新鮮」「品質」「品揃え」「安心・安全」が求められる。この10年で「品質」が横ばい、その他は減少傾向。
◆コンビニには5割強が「短時間で買い物できる」ことを期待。4割弱が「品揃え」、約3割が「品質」「新製品」「見つかりやすい」コンビニを支持。コンビニも「品質」は横ばい。
図表4 スーパー・コンビニに求める要素
「Q. あなたは、普段、どのようなスーパー/コンビニで買い物をしたいですか?」(複数回答)
スーパー/コンビニそれぞれ上位5項目を表示
関東・関西の10~60代男女
図表4 スーパー・コンビニに求める要素
【Point!:キャッシュレス派が多いのは50歳以上の中高年の女性。】
◆食品の買物には「現金のほうがいい」32%と、「キャッシュレスの方がいい」28%が拮抗している。
◆キャッシュレス派は、女性50~64歳、女性65~79歳で4割弱と中高年の女性で多く、男性50~64歳も比較的多い。
◆現金派は、男女とも65~79歳が4割以上と最も多く、特に高齢女性で現金派とキャッシュレス派の二極化が目立つ。
◆一方で男女とも15~24歳は「どちらでもない」が6割前後。
図表5 食品の買物は現金かキャッシュレスか
「Q. あなたの普段の食事や食品の買い物について、あてはまるものは?」(複数回答)
図表5 食品の買物は現金かキャッシュレスか
「買い物場所の使い分け調査2019」は、15~79歳の男女個人を対象に、生活者の視点から、食品・日用品雑貨など最寄品の買い物行動・チャネルの使い分け行動を明らかにするため、(1)小売業の業態別利用実態、(2)スーパー・コンビニ・日用品店の利用実態、(3)食品・日用品の購入先とその理由について、調査を企画・実施いたしました。本リリースではその一部をご紹介します。
(1) 《総合編》小売業27業態の利用実態・理由+食品・日用品76アイテム・10商品群の購入チャネル・理由
注目業態×利用経験(利用者)・利用頻度・買い物の機会・利用目的:
100円ショップ・ホームセンター・アウトレット・ネットスーパー・ネット通販…
商品×購入経験(購入者)・購入チャネル、商品群×使い分けパターン×購入チャネル
(2) 《スーパー編》GMS/SM/ミニスーパー、チェーン店別の利用実態・使い分け
利用チェーン店×利用者、使い分けパターン×利用チェーン店(イオン・サミット・成城石井・生協…63チェーン)
(3) 《コンビニ編》コンビニのチェーン店別の利用実態・使い分け
利用チェーン店×利用者、使い分けパターン×利用チェーン店(セブン・ローソン・ファミマ…)
(4) 《ドラッグ編》ドラッグストアのチェーン店別の利用実態・使い分け
利用チェーン店(ドラッグ・ホームセンター・生活雑貨店・ディスカウント・100円ショップ)×利用者、使い分けパターン×利用チェーン店(マツモトキヨシ・ハックドラッグ…22チェーン)
「買い物場所の使い分け調査2019」は、05年・07年・09年・11年・13年・16年に実施しており、本調査はその継続調査です。 https://www.jmar.biz/report2/%e8%b2%b7%e3%81%84%e7%89%a9%e5%a0%b4%e6%89%80%e3%81%ae%e4%bd%bf%e3%81%84%e5%88%86%e3%81%91%e8%aa%bf%e6%9f%bb2019/
本調査は、ショッパーとしての生活者を調査した、店頭マーケティングの基本データ集です。今回はその中から、「業態別利用率」「業態別利用率の増減」「業態別利用目的で『品揃え』『安いもの』回答の上位」「スーパー・コンビニに求める要素」「食品の買物は現金かキャッシュレスか」に焦点を当てて、結果を報告しております。