韓国メディアの報道によると、韓国最大手国民銀行がビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨カストディを行うKBDAC(KB Digital Asset Custody)という商標登録を出願。韓国政府の諮問機関は金融機関が仮想通貨取扱いに参入すべきという見解を2020年1月に示していた。
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韓国金融機関の仮想通貨カストディ参入
国民銀行((KB Kookmin Bank))はソウル特別市に本店を持つ韓国最大手銀行だ。3月27日、韓国知的財産丁によると、韓国国民銀行は2018年からのトレンドであったビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨のカストディ(管理)の用意とし、KBデジタルアセットカストディ(KBDAC)という商標登録を2020年1月31日に受理。1月7日には韓国政府諮問機関が「金融機関がビットコインを扱うべきだ」と示していたように、韓国でも既存金融機関が仮想通貨業界に参入することを示している。
韓国で商標登録を行う手順と期間
韓国知的財産丁によると、韓国国民銀行の申請したKBDACという商標登録は投資、アドバイザリー、仮想通貨の取引を行う商標となっている。この商標登録を行う手順として、
- 申請
- 審議
- 発表
- 登録
となっており、期間は最短6ヶ月から最長2年となっている。
カストディソリューションのAtomring Labと提携
韓国国民銀行によるとKBDACは2019年6月に提携したAtomring Labと共同で行っているもので、現在KBDACプロダクトを開発しているという。Atomring Labは、2014年からイーサリアム上のDApps開発を行ってきたBrian Cheong氏がCEOとして率いるスタートアップで、金融機関がカストディサービスを提供できるAtomrings dKeysを開発、提供している。
Digital Todayによると、韓国国民銀行の仮想通貨カストディのための商標登録は、新たなプロダクトのブランディングであり、KBDACのローンチを待ち望んでいるという。また銀行サービスとしてAtomring Labとの技術提携により、仮想通貨を新たな金融プロダクトとして模索しているようだと述べている。
2020年3月には韓国国会で、仮想通貨取引所や事業者のライセンス化などを行う仮想通貨特別措置法が可決されており、韓国でも法整備が整ってきている。今回の韓国最大手銀行の仮想通貨の本格参入は、韓国投資家が国内で資産として仮想通貨を見直す機会になるかもしれない。
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