個人の時間や、Twitter、Youtube、ブログなどの広告枠をトークン化して取引するマーケットプレイス「Microsponsors.io」が登場しました。
自分で考えた商品のトークン化が可能
同プロジェクトは、0x + CoinList のハッカソンで生み出されたもので、一般ユーザが、プラットフォーム上でトークンを発行し、スポンサーを見つけることができます。例えば、「あなたの似顔絵を描く」などの仕事や「Twitterでリツイートして宣伝するよ」、「ニュースレターで紹介するよ」などの広告枠など、自分の好きなように商品を考えて投稿しそれをトークン化することができます。
もう一方のユーザがそのパーソナル・トークンに対して入札することができます。入札がされた後に詳細を話すためにコメント機能がついていて、スポンサーと対話することができます。ここには3BoxというIPFS上のサービスが統合されていて、対話の内容は分散型のストレージで保存され、編集や改変ができないように作られています。執行には 0x meshを使っていて、イーサリアム(Ethereum)上で仲介者のいない透明性のある取引を実現しようとされる点にも工夫があります。
トークンを二次市場で流通できるようにするか否かは、クリエイター自身が、発行時に設定でき、定義された後から変更はできません。
個人の経済圏のトークン化
このような個人の仕事や時間を細切れにして取引するような仕組みは過去にも何度か試されています。日本ではタイムバンクやVALUがよく名前が知られたサービスです。しかし、それらの仕組みで今の所大きく成功した事例はありません。
しかし、これらの仕組みが上手く機能することになれば、さまざまなことが可能になります。まず、特定の人物を応援したい人は、その人物が将来仕事するトークンを購入することで、将来価値が大きくなる投資のような応援方法ができます。次に個人はこういったトークンを販売して、小規模なファイナンスを行えるようになります。例えば進学や留学などをする際に、トークンを発行してファイナンスをできたりすれば、高い利息の学生ローンや消費者金融を頼らずに住みます。現在、同プラットフォーム上では以下のカテゴリで、トークンが発行されています。
もし、本コラムの読者の方が、Youtubeチャンネルやブログの運営、クリエイターであれば一度試してみてはいかがでしょうか。
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