仮想通貨・ブロックチェーン分析のロングハッシュは、2017年のビットコインの2万ドル超えが「たっと1頭のクジラが引き起こした」とする説の検証を試みた。

【墨汁速報】ゴールドがビットコインを打ち負かす コロナショック S&P500サーキットブレイカー発動

ビットコイン(BTC)価格が200万円に高騰し、コロナショックでの暴落以来約5倍の急伸となった。ビットコイン価格が200万円を記録したのは2017年の仮想通貨バブル以来であり、約3年ぶりとなる。

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仮想通貨バブル以来年ぶりの水準

ビットコイン価格が200万円に到達したのは2017年12月の仮想通貨バブルから、2018年1月までにかけてであり、実に約3年ぶりの回復となる。2017年の年始価格は10万円前後であったことから、2017年は約20倍、2020年は約5倍となっている。

2019年に一度150万円まで回復したものの、2020年2月~3月にかけてのコロナショックで最大45万円まで下落している。2019年の最安値は35万円で、このときにビットコインを買っていれば約6倍になったことになる。

2017年12月に記録したビットコインの市場最高値は231万円で、200万円を超えた現在約15%の高騰で市場最高値へアプローチすることになるだろう。この200万円という水準は2017年12月に約2週間しか推移しなかった価格帯であることから、ここを突破できるかを仮想通貨界隈でも注目されている。

 

これだけ変わったビットコイン界隈

これらのビットコイン高騰の背景には、2017年の仮想通貨バブルにはなかった多くの変化が原因だと見られる。特に2019年末から2020年にかけての動きが大きく、PayPalなどの大企業や銀行など多くの企業が仮想通貨事業に世界的に参入しているのだ。

2019年でのビットコインの話題としてはビットコインETFの上場審査や米CFTC規制下のビットコイン現物決済の先物ローンチなどとなっていたが、2020年は仮想通貨取引所がロイズの保険を獲得したり、最大手銀行が続々と仮想通貨のカストディ(保管)事業に参入している。

さらに2020年5月にはJPモルガンが米仮想通貨取引所最大手のCoinbaseやGeminiをクライアントとして初の承認を行い、仮想通貨取引所をビジネスとして銀行が考える時代となっている。その後Bitstampがロイズの保険を獲得し、9月にはワイオミング州で世界初の”仮想通貨銀行”が誕生した。

このように2020年は怒涛の追い上げとなっており、仮想通貨を資産の一つとしてポートフォリオに迎え入れる準備が着々と進んでいることがわかるだろう。

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ビットコインの技術は変わっていない

対してビットコインの技術は大きくは変わっておらず、市場参加者が増加し、エコシステムが強化されることでビットコイン自体のセキュリティは大幅に上昇している。対してビットコインは2100万BTCの発行制限があり、2020年5月には半減期を迎えたことで新規発行されるビットコイン数は半減しているため、

需要 > 供給

という価格が上昇する王道の図式がデフレによって構築されているのだ。今後もビットコインの需要が上昇していくと、この図式がより顕著となり、2024年に予定されているさらなる供給の半減によりビットコインは300万円を記録する日もそう遠くないかもしれない。

 

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