1990年代から海外で流行の兆しを見せ始め、近年、急速な盛り上がりを見せる「eモータースポーツ」。
まるで現実世界さながらの車の躍動感、モータースポーツならではの緊張感、F1レーサーやプロドライバーの参戦など、リアルとバーチャルの垣根を超越した白熱のレース展開を魅力にブームを巻き起こしています。
そんな「eモータースポーツ」の頂点を競う大会「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series」が2020年12月にスタート。
開催間近となった今、eモータースポーツの特徴や魅力、JeGT GRAND PRIXの見どころを一挙ご紹介します!
プロドライバーも参戦!ブーム急加速のレーシングゲーム競技「eモータースポーツ」とは
「eモータースポーツ」とは、他のeスポーツと同様にゲームソフトを使用してレース競技を行うバーチャル競技。
これまでもレースゲームやレーシングシミュレーターを楽しむ人は多く、一部で大会も開催されていました。そんななか2018年の「日本eスポーツ連合」の誕生などを契機に、国内でのeスポーツ文化が急速に発展。本格的なeモータースポーツの大会が全国各地の会場やオンラインで開催されるようになり、ますます脚光を浴びています。
特に今年は、新型コロナウィルスの影響で大きなレースイベントはほとんど中止に。今後の開催も先行きが見えない状況で、さらにeモータースポーツに注目が集まるようになりました。
eモータースポーツの魅力は、モータースポーツビギナーでも気軽にオンラインで観戦できること。運営側もプレイ画面を配信するだけではありません。元レーシングドライバーやプロゲーマーによる実況や解説が入り、あたかも自分自身がレース場で実際のモーターレースを見ているようなリアル感が楽しめます。
レース終了後には入賞者のインタビューがあり、視聴者から祝福のコメントも。他のeスポーツと比較しても、eモータースポーツは最も“リアルとバーチャルの親和性が高い競技”であると言えるでしょう。
世界はすでに熱狂!?国内市場が急加速するeモータースポーツ
eスポーツ全体を見ると、世界では2018年の段階で約700億円市場でしたが、2022年には約3,300億円市場が見込まれており、大きな経済規模となっています。
日本においては、2018年は約48.3億円市場でしたが、2022年には約100億円市場に発展すると予測。
国内のエンターテイメントにおいては市場の拡大が最も期待されるコンテンツと言えます。さらにその中でも、eモータースポーツはゲームの売上から見ても潜在的な競技人口が多く、競技として発展拡大する可能性が高いジャンルです。
eモータースポーツは「グランツーリスモSPORT」「Assetto Corsa Competizione」「iRacing」「DiRT Rally2.0」などのレーシングシュミレータソフトを使うゲーム競技です。
国内外のスポーツモデルはもちろんのこと、今では希少となったヒストリックカーや、数々のレースシーンで活躍してきたレースカーなどを操作できる、まさにレーシングファンにとっては憧れの競技と言えます。
さらに最近では、現役のプロドライバーや元F1レーサーが選手として活躍し、話題を集めています。
実際のハンドルやアクセルも実装!楽しみが広がるeモータースポーツの世界
現実の世界で高度なドライビングテクニックのある人は、レーシングゲームでも上手く操作できる人が大半。
eモータースポーツではハンドルも実際の車とほぼ同じサイズや素材で作られ、アクセルやブレーキなどのペダル、シフトレバーも実装。プロドライバーやレーサーだけではなく、車好きの人や運転好きな人も熱中しています。
実際に「グランツーリスモ」シリーズの全世界累計実売本数は、2018年5月5日現在のデータで8,040万本を突破。またネット環境さえ整っていれば、オンライン大会に自宅から気軽に参戦できるのも魅力のひとつでしょう。ドライバーたちが展開する白熱の接戦を、自宅にいながら楽しめます。こうした反響を受け、昨今は自動車産業もeモータースポーツに積極的に参入しています。
プロレーシングチームVS自動車関連企業VSトップゲーマーのドリームマッチが実現!eモータースポーツの頂点を競う「JeGT GRAND PRIX 」
国内外において盛り上がりを見せるeモータースポーツを背景に、プロのレーシングチームや自動車関連企業などが競い合う「JeGT」が発足。
2020年5月15日にはJeGT初のオンライン大会「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX ROUND EXTRA @ONLINE」が開催されるなど、さまざまな取り組みを行いながらモータースポーツの魅力も発信しています。
プロのレーシングチームが競い合うレースカテゴリ「JeGT」
モータースポーツとeスポーツをミックスし、新たな取り組みとして発足した「JeGT =Japan electronic sports Grand Touring」。
トップゲーマー、プロレーサー、レーシングチーム、自動車関連企業が参戦し、ハイレベルで魅力にあふれた大会を開催しています。
また大会では選手たちのレース以外にも、会場でのデモカー展示や実車の搭乗体験、eスポーツ体験やトークショーなども行われています。
各界のトップ選手が出場するハイレベルなeモータースポーツ大会「JeGT GRAND PRIX」
記念すべき第1回大会「ZERO ROUND」は神戸で開催。高級車の展示やキッズメカニック体験などさまざまなイベントも開催されました。
続いて2020年1月には東京オートサロンの企画エリア「オートサロンテック」にて第2回を開催。どちらも、大いに盛り上がりました。
これまでの大会には大湯都史樹選手や福住仁嶺選手、佐藤公哉選手といった「SUPER GTドライバー」や、宮園拓真選手や菅原達也選手、冨林勇佑選手といった「グランツーリスモ世界大会の優勝・入賞経験者」が参戦。
またプロレーシングチームや自動車関連企業によるエントラントが多数出場し、各チーム独自のカラーリングやデカールをゲーム上で忠実に再現し、レースを展開しました。
車両は実際のレースで「FIA GT3カテゴリー」に相当するGr.3 を使用。マシンセッティンググは不可となり、純粋にドライバーの技量が勝敗を分ける点も醍醐味のひとつでしょう。
トップクラスの実力を有する「JeGT認定ドライバー」をご紹介!
レースをひときわ盛り上げるのは、「JeGT認定ドライバー」のメンバーです。
「JeGT認定ドライバー」とは、「グランツーリスモSPORT」において高度なスキルを持っていることが客観的に証明されたドライバーのこと。
「JeGTドライバーズセクション」に合格することで認定の取得が可能で、2020年11月現在で46名が取得しています。その中には菅原達也選手、植木俊輔選手、宮園拓真選手、龍翔太郎選手ら競技大会の常連でもあるトップドライバーが名を連ねます。
「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX」2020年度公式シリーズが12月からスタート!
2020年4月からは、株式会社オートバックスセブンをメインスポンサーに迎え、5月と8月にオンライン形式のエキシビジョンを開催。
そしていよいよ12月からは公式シリーズとして「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series」が開幕します。
賞金は最大500万円!「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX」が開幕!
2020年12月から2021年3月にかけて開催される国内最大級のeモーターススポーツ大会「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020 Series」。
JeGT認定ドライバーと、現実のレースの世界で活躍するプロレーサーのみが出場できる「INDIVIDUAL MATCH(個人戦)」、およびレーシングチームや自動車関連企業が母体のエントラントによる「TEAM BATTLE(チーム戦)」の2つを同時に展開し、白熱のレースを行います。
使用タイトルはPlayStation®4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」で、予選ラウンドはオンライン形式で計4回。トップドライバーだけではなく、さまざまな人々が参加できるよう、下位クラス「JeGT CHALLENGERS」も展開される予定です。
個人戦はポイント上位8名、チーム戦は8チームがファイナルラウンドに進みます。
ファイナルラウンドは2021年3月、大阪府吹田市の「REDEE」にてオフラインで開催。もちろん生配信も行われます。賞金総額はeモータースポーツ史上最大の500万円!また、レースのほかにもVR体験やドローン体験、GTカー展示、レースクイーン撮影会など、モータースポーツやeスポーツ、デジタルコンテンツを楽しめる各種イベントが開催される予定です。
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今回の「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX」のメインスポンサーはカーライフをトータルでサポートする「AUTOBACS」。ゲーミングギアのトップブランド「Logicool G」、車のシートメーカーである「BRIDE」がスポンサーとなって大会をサポートします(10月末日現在)。
高度なテクニックで駆け抜けるドライバーたちのレース展開に、臨場感あふれる実況や解説が加わり、まさに至高のレースと呼ぶのにふさわしいeモータースポーツ大会「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX」。
現実のレース場さながらの感覚で、観戦を楽しんでみませんか。
※ 「 PlayStation 」は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。