イーサリアム価格は2020年最高値の7万円を記録。3月のコロナショック以来7倍以上の高騰となり、このイーサリアム価格は2018年3月から5月以来の水準となっており、2年と9ヶ月ぶりの価格となっている。
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イーサリアム価格7万円へ上昇
イーサリアム価格はコロナショックで一時的に1万円を切ったものの、待望のイーサリアム2.0の2020年内ローンチやビットコイン先物を提供する米デリバティブ最大手のCMEグループが、イーサリアム先物を2021年2月に上場予定により、ETHに大きな期待が寄せられているといえるだろう。
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イーサリアム高騰理由は?
イーサリアムの高騰原因を見てみると、ETHの供給量の減少とETH現物の需要の増加が見て取れるだろう。ETHの供給量の減少はビットコインの半減期より顕著に行われており、
2017年10月:ビザンチウム実装でETH発行数40%減少
2019年2月:コンスタンティノープル実装でETH発行数がさらに20%減少(合計60%)
2020年12月:ETH2開始により200万ETHがロック
となっている。その後2019年1月よりDeFiの黎明期となり、2020年7月から大幅なDeFiブームにより、ETHを担保にしたり流動性を提供することで多彩な運用が可能となった。このDeFiブームから加速度的にETH需要が高騰し、5年を超える開発を行った待望のイーサリアム2.0が12月1日に開始。12月末現在ではわずか2ヶ月足らずで207.4万ETH、日本円にして1400億円を超えるETHがロックされており、市場供給量からデフレしているのだ。価格が上がるには単純に
需要>供給
というマーケットの状態が必須であり、イーサリアムは約3年に渡って日々の発行数が60%減少し、さらに2019年1月からETH需要が上がるDeFiが2年に渡って成長してきたことが、現在のETH価格の上昇へとつながっている。
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イーサリアム市場最高値は?
イーサリアム価格は2017~2018年のバブルにかけての最高値を見てみよう。
bitFlyer:187,000円(日本)
Liquid:18,6000円(日本)
Coinbase:158,600円(米国)
Bitstamp:15,8600円(ヨーロッパ)
Bithumb:247,000円(韓国)
当時は国内最大手のbitFlyerはBTC建てでしか取引を提供していなかった。またLiquidは流動性が低いため2017年12月に25万円を上髭で記録しているが、無効と言えるだろう。また当時は円安であり、1ドル118円前後を推移していたため、現在とは環境が異なる。米最大手のCoinbaseやヨーロッパ最大手のBitstampでは158,600円となっており韓国のBithumbはキムチプレミアムにより24.7万円となっている。
187,000円から比較すると、イーサリアム価格はまだ40%の価格回復に留まっており、CMEのイーサリアム先物やイーサリアム2.0のステーキングが更に進むことで、ETH価格は10万円を目標に上昇していくことになると見られるだろう。
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