アルトコイン投資ブーム再来?イーサリアム(ETH)が格付けでビットコイン(BTC)と同等の評価に

仮想通貨格付け会社がイーサリアムに太鼓判

大手格付企業「ワイス・レーティングス(Weiss Ratings)」の暗号資産(仮想通貨)部門「ワイス・クリプト(Weiss Crypto)」は、イーサリアムが直近のサイクルにおいて、4度目の価格調整からも堅調な回復を見せていることを報告しました。4月22日の時点で、イーサリアムはその日4.3%値上がりし、再び2,400ドル(約25万9,000円)台に回復しています。それに対してビットコイン(BTC)は3.6%下落して53,750ドル(約580万円)となり、過去最高値から17%も下がっています。

この現状について。Weiss Cryptoは「No.2の仮想通貨であるイーサリアムの強さは、アルトコインへの投資に対して非常に強気の兆候が出ていることの表れであり、アルトコインの時代が到来していることの裏付けとなる」とコメントしています。

イーサリアムを打ち負かす存在はいない

Weiss Cryptoは、より高速で安価なブロックチェーンが多数現れようとも、現状でイーサリアム・キラーとなりうるプロジェクトは存在しないと断言しています。同社は4月21日に、「他のレイヤー1ネットワークが、イーサリアムに追いつきつつあるという意見もあるが、我々はかなり懐疑的だ。今の状況は、分散化を犠牲としながらもより安価で高速なシステムを提案したイーサリアム・キラー候補がいくつか現れたものの、ことごとく崩れ去っていった2017年のケースと同じでしかない」というツイートを残しています。

そして、多くのプロジェクトはイーサリアムと肩を並べることもできず、サイドチェーンになることだけが唯一の選択肢であると付け加えています。イオス(EOS)やネオ(NEO)のように、イーサリアムに匹敵するブロックチェーンとされてきたプロジェクトも、イーサリアム・キラーにまでは至らなかったとも言及しています。

ライバルとなるバイナンススマートチェーンには問題多数

現状ではバイナンス・スマートチェーン(BSC:Binance Smart Chain)がイーサリアム最大のライバルと考えられるものの、そのBSCも増大する需要に対して、物理的な限界の兆しを見せています。BSCで主要な分散型取引所(DEX)であるパンケーキスワップ(PancakeSwap)ではトランザクションが急増しており、すでにチェーン自体が過負荷の状態にあるとも報告されています。

仮想通貨分析サービスのシメトリ(SIMETRI)によると。BSCが高速なトランザクションの実装を試みたとしても、スケーラビリティーの問題を解決できていないために、イオスと同じような道をたどる可能性があるとされています。また、BSCはバリデーターの中央集権化に対する問題点も指摘されており、ストレージ・計算能力・可用性が向上されなければ、最終的に過去に存在したイーサリアムのライバルたちと同様の結果になるかもしれません。

イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート

参考
No Ethereum Killers For a While, Says Weiss Crypto

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