仮想通貨のレンディングで利益を出しながら相場の加熱度を読む方法

仮想通貨取引について私の場合、現物の仮想通貨では、ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)を長期保有をしています。特にXRPについては法定通貨のみならず、他の仮想通貨にも替える気がないので、ほぼレンディングで運用しています。

レンディングとは、自分の保有している仮想通貨を他の人に貸し出し、その利率を貰う仕組みのことです。当面、仮想通貨を売る予定のない場合、レンディングサービスを使うと貸し出した利率分が増えることになります。ただし貸し出している間は自分の仮想通貨はロックされるので、急激な相場変動などで価格そのものが下落した場合、手放せないリスクがあります。海外仮想通貨取引所のポロ二エックス(Poloniex)のレンディング利率はそれほど良くありませんが、最短2日から貸し出しできるので便利です。

レンディングのレートからわかる相場の加熱度

レンディングのレートが高い、ということは「レバレッジ取引で取引をする人のニーズが高い=レートが高くても、借り入れてトレードしたい」という事ですから、レンディング側が高倍率で貸出せる場合は、「相場が動いている時」です。

これは相場が上昇でも下落でも関係なく倍率が高くなります。レバレッジ取引をするトレーダーは相場変動に対し敏感に反応するのでこのレートの変化を見て、現物仮想通貨の上昇・下落を読むことができます。仮想通貨を貸し出す予定のない人も、銘柄別のレンディング利率をチェックしておくと、売るタイミング・買うタイミングがわかるでしょう。

イーサリアム(ETH)の貸し出しレートが低下

さて最近のイーサリアムなのですが、急にレンディングの貸し出しレートが悪くなりました。

Poloniexのレンディングページ
出典:Poloniex ETH レンディング
ローンオファーが0.0002%〜と貸し出し利率が低い(3月20日現在)

Poloniexのイーサリアムレンディングサービスの料率について、3月初旬は0.0045 ~ 0.0050%台で推移していたのですが、最近では0.0002% ~ 0.0005%台に減少しています。

Poloniex ETHレンディングサービスのデータ

出典:Poloniex ETHレンディングサービスのヒストリカルデータ(3月8日分)

3月8日のレンディングの利益:0.0045%で貸しています。0.0005%と0.0045%では随分利率が違いますね。これを見ると最近は、ETHのマージントレードをしようとする人が減っている、トレードしていない?ということになります。(もっともPoloniexが、以前のようなアルトコインのメジャー取引所ではなくなったという事もあるかも知れません)

ETHといえば、2月末にハードフォークが実施され3月1日、イーサリアムの大型アップデートコンスタンティノープル(Constantinople)が完了。次回イスタンブール(Istanbul)へのアップデートは2019年10月と、ファンダ的に注目されるスケジュールがちょっと先となるため、相場も一息ついたとも予想されます。

ETH/BTCチャート

Poloniex ETH/BTC 日足チャート

出典:Poloniex ETH/BTC 日足チャート
テクニカル分析:一目均衡表・20EMA (Poloniexのチャートが見やすくなりました)

ETHはBTCに対して弱気。一目均衡表の陽転雲を下抜けてしまったので今後はこの雲が上昇する際の抵抗となります。また、前方に「雲のねじれ」があるので、このあたりで変化が起きる可能性があります。価格は20EMAの下に位置し、20EMA自体のトレンドも下向きという状況です。

イーサリアムは、スマートコントラクト機能を搭載した技術力の高い将来性のある銘柄です。しかし直近の取引となるとレンディング利率が示すように、動意の薄い状態が続きそうです。

仮想通貨を増やすには?

今後の方針ですが、直近でETHを一旦BTCに替えようと思っています。個人的には仮想通貨を法定通貨に替える予定はなく「いかにBTCやXRPを増やせるか?」という考え方のもと現物投資をしています。また、レンディングでの利益は全てBTCで払い出されます。現状ではBTCがレンディング利率がもっとも高いので(現在:0.0080%)、効率よく仮想通貨を増やすにはBTCを貸し出すのが一番効率的です。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート
イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート

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