- フォビジャパンとフィスコに金融庁が立入検査か
- ロイターが報じた関係者筋の情報によれば、フォビジャパンとフィスコに対し、立入検査を実施した。経営管理体制や顧客保護の取り組みなどに不十分な点があるとみて、行政処分も視野に検討しているという。
フォビジャパンとフィスコに金融庁が立入検査か
ロイターは23日、金融庁がフォビジャパンとフィスコ仮想通貨取引所の2社に対し、経営管理体制や顧客保護の取り組みなどに不十分な点があるとみて、資金決済法に基づく立入検査を行っていると報じた。複数の関係者筋が、今月17日より金融庁が立入検査に着手、行政処分も視野に検討していることを明かしたという。
利用者保護体制や内部管理体制が機能しているかどうかに加え、マネロン防止体制についても調査するものと思われる。
金融庁は昨年6月、公式にbitFlyer・QUIOINE・bitbank・BTCボックス・ビットポイントジャパン・テックビューロの6社に対し、立入検査の結果、「業務改善命令」を行っている。
マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策、反社会的勢力等との取引の未然防止、利用者財産の分別管理及び帳簿書類の管理などの内部管理態勢においても問題が認められたと指摘。みなし事業者だけでなく、認可済みの仮想通貨交換業社にもメスを入れ、自主規制団体JVCEAの設立など規制強化に舵を切ってきた経緯がある。
対象とされる2社の動き
Huobiは2018年9月12日に開催されたビットトレード社の臨時株主総会にて、株式の譲渡が承認されたことで、新たな経営体制がスタートしたことを発表。
2019年2月13日には、日本で仮想通貨取引所を有する「ビットトレード株式会社」が、「フォビジャパン株式会社」に社名変更したことを発表するとともに、日本市場におけるHuobiブランドの確立を進めていくと言及していた。
フィスコに関しては、昨年9月に国内取引所のZaifで仮想通貨流出事件が発覚したことを受け、11月22日を持って仮想通貨取引所Zaifは株式会社フィスコ仮想通貨取引所へ事業譲渡された。
今年4月には、2つの仮想通貨交換所を1社で運用するイレギュラーな状況を解消するため、2019年中に2交換業者のシステムを統合する予定するとしている。