全国信託銀行の条件付き承認、正式開業は未定

米通貨監督庁(OCC)は2月23日、仮想通貨取引所Crypto.comに対し、米国内でナショナル・トラスト・バンクとして活動するための条件付き承認を付与しました。
Crypto.comが同日公表したもので、対象は新設予定のForis Dax National Trust Bankです。

今回の承認は、同社が連邦監督下で銀行チャーター取得に向けた手続きを前進させたことを意味します。

正式な開業には、追加の資本確保やコンプライアンス体制、リスク管理などの要件を満たす必要がありますが、OCCの枠組みの中で審査が進む段階に入りました。

デジタル資産の保管を軸に、連邦監督下の体制構築へ

新設銀行は限定目的のトラスト銀行として、デジタル資産の保管を中心に、複数ブロックチェーン上でのステーキングや取引決済を提供する計画です。

現金預金や融資といった一般的な商業銀行業務は対象外となりますが、規制下でのデジタル資産カストディ基盤の整備を目的としています。

最終承認の時期は公表されていませんが、資本体制やガバナンス、内部統制の整備を経て、連邦監督下での体制構築を進めていく方針です。

Crypto.comのCEO、クリス・マルザレク氏は、今回の承認が同社のコンプライアンス重視の取り組みを示すものだと説明し、連邦監督下で適格カストディアンとして機関投資家のニーズに応える体制強化につながるとの見方を示しました。

同社は、ニューハンプシャー州銀行局の監督下にある既存の信託会社については引き続き運営を継続するとしています。
州規制と連邦監督の両面で体制を整える形となります。

今回の動きは、取引所事業に加え、規制に適合した資産管理インフラの強化を進める取り組みとして位置付けられます。
今後は最終承認のタイミングや具体的なサービス開始範囲が焦点となります。

画像:shutterstock

おすすめの記事