ニューヨーク証券取引所(NYSE)の関連市場であるNYSE ArcaとNYSE Americanは3月10日、ビットコインおよびイーサリアムの現物型ETF11銘柄を対象とするオプション取引のポジション・エクササイズ上限を撤廃するルール変更を米証券取引委員会(SEC)に申請しました。
SECはこれを即時有効と認め、3月23日付で米連邦官報に掲載しました。暗号資産(仮想通貨)ETFオプションの上限撤廃は、米主要取引所で事実上出そろった形となりました。
BTC・ETH現物ETFオプションの上限撤廃を申請
今回の改正は、NYSE ArcaおよびNYSE Americanの取引規則を改定し、これまでビットコインおよびイーサリアムETFオプションに適用していた25000契約のポジション・エクササイズ上限を削除するものです。これにより、今後は各取引所の標準的なポジション制限枠組みに基づき、取引量や発行残高に応じて上限が決定されます。
対象となるのは、ビットコイン関連6銘柄とイーサリアム関連5銘柄の計11銘柄です。ビットコインETFでは、Grayscale Bitcoin Trust、Grayscale Bitcoin Mini Trust、Bitwise Bitcoin ETF、iShares Bitcoin Trust(IBIT)、Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund(FBTC)、ARK 21Shares Bitcoin ETF(ARKB)が含まれます。イーサリアムETFでは、Grayscale Ethereum Trust ETF、Grayscale Ethereum Mini Trust ETF、Bitwise Ethereum ETF、iShares Ethereum Trust ETF、Fidelity Ethereum Fundが対象です。
NYSEの申請文書では「これらのETFオプションに対する25,000契約のポジションおよびエクササイズ制限を削除する」と明記されており、今後は通常の株式ETFオプションと同様の基準で取引が行われます。さらに、カスタム満期日や行使価格を設定できるFLEXオプションの取引も許可されます。
SEC、NYSEの暗号資産ETFオプション上限撤廃を即時承認
25,000契約の特別上限は、2024年11月に暗号資産ETFオプション取引が開始された際、市場操作や過度な集中取引を防ぐ目的で導入されました。取引開始当初は市場規模や流動性が限定的だったため、リスク管理上の暫定措置として設定されていました。
しかしその後、取引量や建玉が安定的に拡大し、他の主要取引所(Cboe、Nasdaqなど)が同様の上限を撤廃したことを受け、NYSEも標準ルールへの移行を決めました。The Blockによると、今回の措置により「暗号資産ETFオプションのポジション制限は、各取引所の標準フレームワークに基づいて決定される」とされています。
SECはNYSEからの申請を即時有効と認め、3月23日付でFederal Registerに公告しました。これにより、NYSE ArcaおよびNYSE Americanでの新ルールは同日から適用可能となっています。
NYSE、仮想通貨ETFオプションを標準ルールに統一
今回の上限撤廃は、暗号資産ETFオプション市場の制度的な成熟を示す動きといえます。従来の特別制限が撤廃されることで、機関投資家を中心としたヘッジ取引や裁定取引の柔軟性が高まり、ビットコインやイーサリアムを裏付けとするETFの価格発見機能が一段と強化される可能性があります。
NYSEは主要取引所の中では最後発の対応となりましたが、これで米国市場全体で暗号資産ETFオプションのルールが統一されました。今後は、取引量やボラティリティに応じた標準的なポジション制限のもとで、暗号資産デリバティブが他のETF商品と同等の扱いを受けることになります。
暗号資産を基盤とした金融商品の制度設計が整うことで、ETFを通じたリスク管理や投資戦略の幅が広がります。今回のルール変更は、暗号資産が伝統的な金融市場の一部として定着しつつある現状を映し出すものといえます。
参考元:cointelegraph
画像:shutterstock
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