ネム(NEM)開発を支援!NEM Studiosの創設が発表

ネム・ホールディングス(NEM Holdings)およびネム(NEM)財団が6月20日、ネム・スタジオ(NEM Studios)の創設を発表した。NEMは、2019年後半に次なるバージョンアップとしてカタパルト(Catapult)のリリースを予定している。

カタパルトに注目が集まる中、今回発表のあったNEM Studiosの創設は、どのような影響があるのだろうか。

ソリューションの提供を支援

発表によると、NEM Studiosの使命は、世界中の企業に対し、高速で、設定が自在にでき、スケーラブルなブロックチェーンソリューションの提供を支援することを目的として創設したとしている。

NEM Studiosは、NEM Holdingsの1つとして、NEMのコア開発陣から直接の資金提供がされ、開発活動を行う組織だ。NEMの次世代ブロックチェーンであるカタパルトのコアプロトコルと、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)層の開発を支援するチームの募集などを担うことになる。

また、企業のブロックチェーンソリューションの採用をより円滑にするために、クライアントツールの継続的な開発と技術サポートをNEM財団と連携して行っていく。NEM Studiosは、カタパルトの市場参入戦略を発表するために、新しく導入されたサービスプロバイダーモデルの下でNEM財団と契約する。

カタパルトに向けて進む準備

NEM Studiosのディレクターであるデビット・ショー(David Shaw)氏は次のように述べている。「私達は、技術への深い経験をもってビジネスにおける最高の人材を採用し、コミュニティにとって、より効果的でスケーラブルなエコシステムを作り出すのを楽しみにしている」。

カタパルトは、NEM StudiosとNEM財団の指導で、プライベートとパブリックの両方のブロックチェーンを強化し、NEMのコアエンジンとなる。カタパルトの機能には、デジタルアセットの作成(モザイク機能)、分散型スワップ、高度になったアカウントシステム、ビジネスロジックモデリングなどの幅広い機能を実現することのできる独自のスマートコントラクトプラグインが含まれる。

NEM財団会長のアレックス・ティンスマン(Alex Tinsman)氏は、「NEM Studiosは、エンドユーザーを念頭に置いて構築されたよりユーザーフレンドリーなネットワークの構築に注力する。NEM Studiosとの提携によって、NEMブロックチェーンは業界を超えて活用され、世界規模で拡大する」と話している。

また、NEM Studiosチームは、「2019年後半を予定しているカタパルトの一般公開に向けて努力をしており、エコシステムに貢献できることを楽しみにしている。コア開発陣とNEM財団の継続的な支援にも感謝している」とのコメントを発表している。

NEM Studiosは、バックエンドでの開発サポートに焦点を合わせており、NEM財団は、引き続きフロントエンド開発サポートを提供し続けることで、NEMのオープンソースプロジェクトの開発を優先して進めていくとしている。

NEM財団が再編されてから、次世代ブロックチェーンであるカタパルト(Catapult)の開発に焦点を当てた活動が大きくなっていることが明らかになっているように思う。NEM Studiosの創設と連携により、エンドユーザーを念頭に置いたユーザーフレンドリーなネットワーク構築に注力するとのこと。カタパルトが使いやすいブロックチェーンソリューションとしてリリースされることにも期待が高まり、2019年も半ばに入っているのでカタパルトのリリースまで待ち遠しい。

ネム(NEM/XEM)の価格・相場・チャート

参照
NEM Announces Official Launch of NEM Studios

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