旅行サイトがNEM決済対応を発表
世界230カ国を超える宿泊施設予約が可能の旅行サイトであるトラバラドットコム(Travala.com)は、暗号通貨ネム(NEM)のネイティブトークンゼム(XEM)での支払い対応を発表した。Travala.comでは、現在支払いオプションとしてビザ(Visa)、マスターカード(MasterCard)、アメリカン・エクスプレス(American Express)、ペイパル(PayPal)、ストライプ(Stripe)などに加え、20種類を超える暗号通貨の支払いを受け入れている。
今回、XEMが新たに支払いオプションとして加えられ、XEM支払いを利用するユーザーは、200万件以上ものホテルの予約にて最大40%の割引を受けることができる。暗号通貨においては、新規追加されたXEMの他に、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)などでの支払いが可能だ。
出典:Travala.com Partners with NEM to offer XEM as Payment Option For Over 2 Million Hotels Globally
日本のホテルにも対応
Travala.comの発表した2019年12月のレポートによると、予約総額の60%以上が暗号通貨で支払われているそうだ。そのうち、BTCが28%、バイナンスチェーン(Binance Chain)上で発行された自社名を冠する独自トークンのTravala.com(AVA)が9%、BCHが8%、ETHが4%となっている。またサイト利用者は、アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、ドイツ、フランスが多く占めている。
出典:Travala.com Monthly Report: December 2019
実際にTravala.comのサイトから日本で宿泊可能なホテルを検索すると、以下のような結果となった。日本国内においても主要都市を始めとし、宿泊できるホテルが数多くあるようだ。
- 東京:1400件以上
- 京都:1300件以上
- 大阪:1000件以上
- 横浜:800件以上
- 沖縄:550件以上
- 福岡:300件以上
- 札幌:250件以上
- 仙台:100件以上
また、画面右上のメニューから通貨を指定することで、ホテルごとに宿泊に必要な通貨量を確認することもできる。下記は日本のホテル「ザ・ペニンシュラ東京」の価格表記をXEMに設定したものだ。
出典:Travala.com
SYMBOL移行後はどうなる?
暗号通貨を決済手段として利用できるシチュエーションが増えることは魅力的に感じる。国によって支払い通貨が異なると、使用できる通貨に換金しなくてはいけない。しかし暗号通貨のような、国にとらわれない通貨ならば、支払いによる障壁はなくなるのではないかと思う。また、NEMに関しては、現在シンボル(SYMBOL)のローンチへ向かっていることもあるため、ローンチ後に新トークンであるジム(XYM)の使用もされるのかは気になるところだ。
参考
・Travala.com Partners with NEM to offer XEM as Payment Option For Over 2 Million Hotels Globally
・Travala.com Monthly Report: December 2019
・Travala.com
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