DeFi(分散型金融)が盛り上がりを見せています。DeFiはさまざまなオープンソースの金融プロトコルを組み合わせて、金融サービスを構築できることが特徴です。
バイナンスのDeFiインデックスとは?
このような盛り上がりを背景にDeFi銘柄のアルトコイン・トークンも軒並み高騰しています。これらへの投資機会をより多様にするため、世界最大の取引所であるバイナンス(Binance)は8月26日、DeFiインデックスという新しい金融商品を発表しました。このインデックスはさまざまなDeFi銘柄をバスケットにした指数です。しかしながらトークンの現物裏付けがあるわけではなく、基準価格に対して毎時間Funding Rateが決済される無期限先物の仕組みが用いられています。
これまでDeFiのガバナンストークンに投資したいユーザーは、それぞれ銘柄の選定を行う必要がありましたが、この新しいプロダクトによってこのインデックスをロングあるいはショートをすればDeFi銘柄全体に対して売買を行えます。
インデックスに組み入れされている銘柄は下記の通りです。
- BAND:Band Protocol
- COMP:Compound
- KAVA:Kava.io
- KNC:Kyber Network
- LEND:Aave
- LINK:Chainlink
- MKR:Maker
- SNX:Synthetic Network Token
- SXP,:Swipe
- ZRX:0x
インデックスに組み入れされる重み付けは時価総額をベースに基準され、以下の数式が用いられます。
また、発表された8月26日時点の日付でのアロケーションは下記のようになっています。
参照:Binance
なお、このようなDeFiインデックスは、FTXでは6月頃から提供されていました。FTXでの組入銘柄は、KNC、LEND、MKR、KAVA、ZRX、LRC、REN、REP、BNT、SNX、COMPです。主要なものはバイナンスと大きな差はないものの、多少異なる部分があります。
DeFiインデックスの注意点
DeFiインデックスの利用の注意点があるとすればなんでしょうか。まず特定の銘柄への寄与度があげられます。例えばバイナンスの8月現在のDeFiインデックスにおいてはLINKが全体の30%程度のアロケーションを占めています。つまりインデックスとして全体に投資しているにも関わらずLINKトークンの値動きに左右される部分が非常に大きいという点です。
その他には、好みによる部分もありますが、投資家として「これはインデックスに組み入れしなくては良いのではないか?」あるいは「なぜ○○トークンが含まれていないんだ?」ということもあります。そういった点で、インデックスの組入銘柄がどのように構成されているかをよく知ることは重要です。
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