サステナブルってどんな意味?サステナブルな生活を始めるヒント

最近、「サステナブル」や「サステナビリティ」という言葉を耳にする機会が増えてきましたよね。ですが、サステナブルが具体的にどのような意味をあらわすのか、はっきりとは分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、サステナブルとはどんな意味なのか、サステナブルな生活とは具体的にどういう生活を意味するのかを紹介します。
サステナブルな生活を始めるヒントとして、ぜひ参考にしてください。

サステナブルの意味

サステナブル(Sustainable)には、「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味があります。特に最近では、自然環境に配慮した行動や自然環境の維持に役立つ事業を表現する際に使われるようになりました。
今世界各国では、2030年までに達成すべき普遍的目標として「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)」を掲げ、次の世代のための未来を今よりも良い社会にしようという取り組みが実施されています。
具体的には、住み続けられる街づくりをしよう、海や陸の豊かさを守ろう、持続可能な消費と生産のパターンを確保しようなど、合計17の持続可能な開発目標(SDGs)が設定されていて、目標を達成するためには、世界各国の政府だけでなく企業の商品開発や個人の生活など、あらゆるシーンで一人一人が協働して取り組むべきとされています。
つまり、サステナブルには「自然環境を維持し、未来を今よりも良い社会にするために、人々の活動は、人類社会が持続可能な発展をするものでなければいけない」という意味があるのです。

サステナブルとミニマリズムの違い

サステナブルに似た言葉として、ミニマリズムがあります。
ミニマリズムの意味は、「自分にとって本当に必要なものだけを持つことで、豊に生きられるという考え方」のことで、ミニマリズムという考えのもとに必要最小限の物だけで暮らしている方をミニマリストと呼びます。
サステナブルもミニマリズムも、自然環境を破壊せず、限りある資源を使いすぎず、必要最小限の生活をするという点では共通する部分がありますが、サステナブルは「環境や社会、経済のために責任を持つ考え方」であるのに対し、ミニマリズムは「自分の生きやすさを追求する考え方」であるという点では、大きな違いがあります。

サステナブルとエシカルの違い

サステナブルと同様、エシカルという言葉をよく耳にするようになったという方も多いのではないでしょうか。
エシカルとは、「論理的な」という意味を持ち、社会や多くの人々にとって公平で正しく、良心的に考えようという考え方のことをいいます。例えば、環境・社会・人に優しい消費やエコ活動などが当てはまります。
サステナブルとエシカルの違いは、エシカルは「環境、社会、人に対して思いやる気持ちを持つこと」を指すのに対し、サステナブルは「今ある自然と暮らしを維持し、発展させること」を指すところにあります。

サステナブルな生活とは?何から始める?

サステナブルの意味を知ると、「自分も今日からサステナブルな生活を始めよう!」と思うようになりますよね。ですが、具体的に何をすれば良いのか分からないという方も少なくないはずです。
そこで続いては、身近なところで取り入れやすいサステナブル生活の始め方を紹介します。

3Rを意識する

サステナブル生活の第一歩として、まずは、エコ活動の基本でもある「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」を意識してみましょう。
3R(リデュース、リユース、リサイクル)それぞれの意味は以下の通りです。

Reduce(リデュース)

リデュースとは、「減らす」という意味です。
製品を作るときに使う資源の量や廃棄物・ごみの量を減らす、耐久性の高い製品をできるだけ長く使うなどの活動がリデュースにあたります。

Reuse(リユース)

リユースとは、「再利用する」という意味です。
使用済み製品やその部品などを繰り返して使用することがリユースにあたります。
インターネットオークションやフリマアプリが発展したことにより、リユース品への注目が集まっています。

Recycle(リサイクル)

最も身近なエコ活動でもあるリサイクルとは、「資源を再生する」という意味で、廃棄物などを原材料やエネルギー原として再生し、有効活用することをいいます。
リサイクル活動で最も身近なものとしては、資源ごみの分別回収があげられます。

マイバッグ・エコバッグの活用

簡単に始められるサステナブルな生活としては、マイバッグ・エコバッグの活用もあげられます。
海外ではマイバッグ・エコバッグの使用が定着していますが、日本でも最近ではレジ袋の有料化により、一気にマイバッグ・エコバッグの活用が増えてきました。
しかし、レジ袋の有料化が進むからとエコバッグの使用を増やすのではなく、サステナブルな生活では、一人一人が環境配慮を考えた上で、マイバッグやエコバッグを使用する習慣を身に着けることが大切です。

使用頻度の少ないものはレンタルやシェアで

サステナブル生活を始めるには、レンタルやシェアサービスを利用しましょう。
使用頻度の少ないものは購入するのではなくレンタルしたり、所有している方と必要としている方がシェアしたりすることで、今ある自然と暮らしを維持しながらサステナブルな生活を送ることができます。

使い捨て商品を使わない

サステナブルな生活では、未来の地球環境を守るために、なるべく使い捨て商品は使わないという風潮が広がってきています。
例えば、コーヒーショップではマイタンブラーを使用する、カトラリーを持ち歩くといった身近なものから使い捨て商品の利用をやめることで、ごみ減らし、限りある資源の無駄遣いをせずに生活をすることができます。

耐久性の高いものを長く使う

耐久性の高いものを長く使うことは、ごみとして処分される物の数を減らすことにつながる、とても大切なことです。
ただし、耐久性の高いサステナブルな製品は、一般的な製品に比べて値段が高く設定されていることが多いです。そのため、サステナブルな生活では本当に必要なものに限り、長く使える製品を厳選して購入することが大切です。

フードロスを減らすための工夫

日本は世界に比べ、フードロスが多い国として知られています。サステナブルな生活を送る上で、フードロスを減らすという考え方はとても重要です。
各家庭でフードロスを減らすために必要なことは2つ、「買いすぎない」ことと、「買ったものはすべて食べる」ということです。余った食材は週末に家族みんなで楽しく料理をして食べたり、食品が傷まないように塩を活用して保存食を作ってみたり、各家庭で簡単な工夫をすることが、フードロスを減らすサステナブルな生活につながります。

ファッションにもサステナブルを

サステナブルは、ファッションにも取り入れることができます。
ファッション業界では、環境への負荷が少ないオーガニックコットンなどの素材を使った衣類や、耐久性が高く長期的に着用できる衣類を作る取り組みが行われています。
サステナブルな生活を始めるにあたっては、各ブランドが販売しているサステナブルファッションを取り入れたり、フリマアプリを活用してリユース品を取り入れたり、店頭にあるリサイクルボックスで着なくなった洋服を回収してもらったりと、ぜひファッションのサステナブルにも注目してみてください。

自然素材を取り入れる

最近は多くの企業がサステナブルを推進しており、自然素材でできた石鹸や洗剤などの商品も販売されるようになりました。また、天然由来の成分・素材で作られた商品だけではなく、廃棄物やごみを減らすように作られた環境に負担をかけない商品を選ぶこともサステナブルな生活につながります。

サステナブルの意味を知って生活に取り入れよう!


「持続可能な」という意味を持つサステナブルですが、聞きなれない方にとってはやや難しい印象を抱く言葉かもしれません。ですが、サステナブルの意味を知ることで、サステナブルな生活により興味が沸いてきたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ぜひこの機会にサステナブルを毎日の生活に取り入れてみましょう。

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