楽天証券NISAの解約方法は?解約のデメリットはある?

NISAは1人1口座しか作ることができません。
そのため、他の金融機関のNISAに変更したい場合は、現在利用しているNISAを解約もしくは変更する必要があります。
しかし、どのように解約や変更手続きをすればいいのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、楽天証券NISAの解約方法と解約する際の注意点についてご紹介します。

楽天証券NISAの特徴・手数料・口座開設・おすすめ商品・ポイント・キャンペーンを紹介

GMOクリック証券のNISA口座の解約方法

口座解約のお手続きには、「口座解約依頼書」の提出が必要です
弊社ウェブログイン後→「設定・変更」→「口座解約」→「総合口座の解約申込」より手続きをしてください。

口座解約の他にお手続きが必要な場合

  • 株式や投資信託などの残高を保有している場合
  • 信用・先物・オプション・FX口座を開設している場合
  • 積立の設定をしている場合
  • 外貨の預り金がある場合
  • 特定口座を保有している場合
  • 電子交付に同意している場合

楽天証券のNISA口座から他社に移ることはできる?

楽天証券のNISA口座から他社に移ることは可能です。
ただし、以下のような点に気をつける必要があります。

NISA口座を持てるのは1人1口座だけ

保有できるNISA口座は1人1口座です。
1年に一度金融機関の変更が可能ですが、それ以外は金融機関を変更することができません。
それぞれの金融機関によって、取り扱っている商品の種類や手数料が異なるので、NISA口座を開設する際はしっかりと考えて開設するようにしましょう。

年に1度だけ会社を変更できる

取引しているNISA口座は、年に1回だけ金融機関の変更ができます。
変更を希望する場合は、変更したい年の前年の10月1日から、変更したい年の9月30日までに変更手続きを終了する必要があります。

楽天証券のNISA口座を解約する前に気をつけることは?

楽天証券のNISA口座を解約する前に以下のことに気をつける必要があります。

①株や投資信託などの残高を保有している場合

口座を解約するには、口座の残高を0円にしなければなりません。
投資信託や株式等の資産が口座に残っている人は売却、移管等により、資産残高(預り金を含む)を0円にする必要があります。

②信用・先物・オプション・FX・口座を開設している場合

建玉・ポジションがある場合は、決済を行い建玉がない状態にしてください。
保証金・証拠金がある場合は、預り金へ振替を行い残高を0円にする必要があります。

③積立の設定をしている場合

積立設定を継続している場合、口座解約を行うことができません。
下記の手順によって積立の設定状況を確認し、「設定中」になっている場合は設定の解除をしましょう。

投資積立の確認方法

「投信」→「積立注文」→「設定照会・訂正・解除」→「積立状況:設定中」

金・プラチナ積立設定の確認方法

「債権・他の商品」→「金・プラチナ」→「注文」→「積立取引」

④外貨の預り金がある場合

外貨を円に換金して出金するか、外貨のまま出金することができます。
円で出金する場合は、楽天証券に登録している振込先指定金融機関が、使用可能な口座か必ず確認しましょう。

※外貨で出金できる通貨は、USD・AUD・CAD・EUR・NZDです。(各通貨ごとの手数料がかかります)

⑤特定口座を保有している場合

口座解約手続き完了後も、以下のような場合があるので注意しましょう。

  • 年間取引報告書等が発行される。
  • 国内株式等の権利取得状況により、後日、譲渡益税の再計算が行われ、振込先指定金融機関に入金が行われる場合もある。
  • 他社または、楽天証券で配当金の「株式比例分配方式」を選択されている場合は、楽天証券口座に配当金が入金されることがある。

該当の入金があった場合は、楽天証券が確認した時点で登録していた振込先指定金融機関へ入金を行います。

⑥電子交付に同意されている場合

口座解約後はログインができないため、書面の閲覧ができなくなります。
あらかじめ書面をダウンロードまたは、印刷するようにしましょう。

楽天証券のNISA口座で保有している投資信託の解約

先述したように、楽天証券のNISA口座に投資信託を保有している場合は、売却・移管等によって、資産残高(預り金を含む)を0円にする必要があります。
ちなみに、移管とは保有している投資信託や株式などの資産を他の金融機関へ移すことです。

しかし、制度上NISA口座間で投資信託を移管することができません。
現在その商品を保有しているNISA口座で、そのまま保有、売却する必要があります。

ただし、NISA口座から一般口座に払い出しされた商品は、他の金融機関の一般口座へ移管することが可能です。(その場合、NISA制度の対象とはなりません。)

楽天証券のNISA口座を解約するデメリット

最後に、楽天証券でNISA口座を解約するデメリットについて紹介していきます。

投資信託の残高に応じて、ポイント付与が受けられなくなる

楽天証券のNISAでは投資信託の残高に応じて楽天スーパーポイントが獲得できるサービスがあります。

具体的には、楽天証券で投資信託を50万円以上保有しているお客様に、毎月50ポイントが付与され、資産形成をしながら、年間最大12,000ポイントが貯まります。
しかし、楽天証券NISA口座を解約すると受けられなくなってしまうので注意しましょう。

ハッピープログラムを利用できない

ハッピープログラムとは、楽天銀行が行っている優遇プログラムです。
エントリーするだけで取引ごとに楽天スーパーポイントが貯まったり、楽天スーパーポイントを振込手数料に利用できるようになります。

また、そのほかにもATM手数料が最大7回/月、他行への振込手数料が最大3回/月まで無料になるサービスですが、楽天証券NISA口座を解約すると受けられなくなります。

ポイントを貯めたり、使うことができない

楽天証券では、口座開設や各種取引を行うことでポイントが貯まります。
また、貯まったポイントで投資信託の積立も可能です。
さらに、投資信託の積立を楽天カードのクレジット決済にすれば、楽天カードのポイントも貯まります。

楽天証券は他の金融機関にはないポイントプログラムが豊富にあります。

豊富な商品数から選ぶことができない

楽天証券のNISAでは、国内株式から投資信託、海外株式、ETFなど豊富な商品数を取り扱っています。
中でも、投資信託の取り扱い本数は2,570本以上あり、SBI証券と比べてもほとんど変わりません。

しかし、他の証券会社だと投資信託の本数が500〜800本だったりと選べる商品数が減ってしまうので注意が必要です。

手数料が高くなる場合がある

楽天証券のNISAでは、国内株式の売買手数料がなんと0円。
また、海外ETFの買付手数料も全額キャッシュバックされます。

また、取引手数料無料(ノーロード)の投資信託は1,000本以上あります。

しかし、他の金融機関の場合、このような楽天証券の手数料のメリットを受けられなくなるデメリットがあるのです。

スマホアプリを活用できない

楽天証券にはトレーディングアプリ「iSPEED」があります。
iSPEEDでは、簡単に取引が可能になり、情報取集を簡単に行うことができる便利なアプリです。

しかし、他の金融機関の場合、スマホアプリが機能によって複数に分かれていたり、使いにくかったりします。

初心者にも安心のサポートが充実

楽天証券では、投資情報サイトの「トウシル」や勉強会・オンラインセミナーで投資家のサポートも充実していますが、楽天証券の口座を解約してしまうとサポートを受けることができなくなってしまいます。

楽天証券NISAを解約する前にデメリットを確認しよう!

今回は楽天証券NISAの解約方法と解約のデメリットについて紹介しました。
NISA口座は年に1回のみ他の金融機関へ変更することが可能です。
変更するには、現在のNISA口座を解約するか、口座を残したまま新たな口座に変更する方法があります。

楽天証券では、ポイントが貯まったりポイントを積立投資に利用できたりと他の金融機関にはないメリットがたくさんあります。
他の金融機関のメリットやデメリットを比較した上で解約手続きを進めることが大切です。

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