売り・買いしずらい10月のビットコイン(BTC)相場と今後の行方

10月のビットコイン相場は9月の急落以降、価格は回復せず軟調相場が続いています。

仮想通貨全体の時価総額は約24兆円

出典:Coinmarket Cap

現在の仮想通貨全体の時価総額は24兆円、先月よりも約4兆円の減少が見られます。8月の好調期からは10兆円近く資金が抜けたことになります。

ドミナンス:BTC減少、アルト拡大

出典:Coin Market Cap

主な仮想通貨ドミナンス(10月14日現在)
Bitcoin(ビットコイン):66.47%↓
Ethereum(イーサリアム):8.82%↑
XRP(リップル):5.51%↑
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ):1.80%↓
Litecoin(ライトコイン):1.58%↓

直近のビットコインのドミナンスは9月初旬をピークに減少し、アルトコインのドミナンスは増加。やっとBTCの資金がアルトに回ってきた感があります。特にイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)が価格上昇と共にドミナンスが増加。ただし個別で見ると弱いアルトもあるので強弱はまちまちの状況です。

ビットコイン(BTC/JPY)週足チャート【移動平均線】

出典:bitbank (10/16現在)

テクニカル分析:移動平均線(MA) 20,90,200
長期線(200MA) 上向き
中期線(90MA)  下向き
短期線(20MA)    下向き

BTCは100~110万円で粘っていたものの9月23日に明確に下抜け90万円割れ。2018年12月の直近最安値から6月の最高値でフィボナッチを引くと、現在価格はちょうど半値の所にあたり、5月水準まで落ちてきました。

ビットコイン(BTC/JPY)週足チャート【ボリンジャーバンド】

出典:bitbank

テクニカル分析:ボリンジャーバンド、±2σ、3σ
ミドルバンド(20MA):下向き

バンド幅はスクイーズ(縮小)から下方向に広がりがあります。9/23に下落した価格は下バンド(-2σ)にタッチ後、やや上に戻しています。今後さらにバンド幅が広がると下落リスクが高まりますが、このまま狭いレンジで行く場合は、下向きのミドルバンド(20MA)と反発した価格が交わる所が一旦戻りの値位置になるので、100万円あたりがポイントとなります。

ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート

出典:bitbank

心理的節目の100万円ラインは上抜ける時も、下抜ける時も急進。そして現在価格は5月の上昇途中のもみ合い水準にあり、売りも買いも入れずらい状況です。(出来高減少)これがあまりにも動かなくなると、再び下落リスクが高まり2018年11月の大暴落直前の水準76万円台が意識されます。上目線では、直近の節目に当たる95万円を抜け、100万円台回復に期待しています。

まとめ

BTCはハッシュレートも順調に上がり、ファンダメンタルズ的にはそれほどネガティブではないと思います。市場が拡大し、相場特性も変わってきているため、ここはしっかりと値動きそのものを見ていきたいと思います。

ビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

【こんな記事も読まれています】
ビットコイン(BTC)価格大幅下落で注目される「仮想通貨の恐怖と欲望指数」
ビットコイン(BTC)は逃避先?金融市場との相関性弱まる
仮想通貨を大量保有するクジラは個人それとも企業のこと? 

おすすめの記事