​ビットコイン(BTC)相場 40万円台復帰で上昇への兆し

​1/20現在のビットコイン価格は405,000円となっている。一週間前の価格394,000円と比較するとこの一週間で、ビットコインは価格を伸ばすことができている。

先週は、2日連続暴落が起こるなど、ビットコイン相場に絶望感が漂っていた。

今週に入ってもそのトレンドは続き、週初めの14日には3度目の下落で一時380,000円をマークしている。

しかし、昨日19日ビットコインは1.5万円ほど急上昇し、40万円の壁を突破。一時高値412,000円をマークした。

現在、ビットコインは40万円台を推移している。40万円台定着は実に10日振りのことである。

​(出典:Trading View)

久々の強気相場を取り戻すことの出来たビットコインは、このまま上昇していく可能性が考えられる。

上昇の目安として、まずは黄緑のレジスタンスラインを目指して上昇していくことであろう。

場合によっては、過去に価格が揉んでいる44.1万円付近まで上昇する可能性がある

そこの価格帯を超えて定着することが出来れば、中期的にみて上昇トレンドと考えて良いであろう。

一方で、長期のトレンド転換と見なすにはまだ早いだろう。トレンド転換の一つの目安には青ラインまでの上昇を考えるとよい。


しかしビットコインが上昇に失敗し、再び弱気相場となってしまう可能性も十分にある。

直近の反発ポイントは41.1万円と42万円で、ここの価格帯を背に反発する可能性は高い。下落の目安としては40万円・オレンジラインとなるであろう。

そこを割るようであれば弱気相場が再び始まる可能性がかなり高くなる。

その場合の下落の目安はまずは38万円(水色ライン)である。その場合には、35万円を目指す展開も十分に考えられる。

ビットコイン(BTC)今後の上昇可能性を考察

ここまではビットコインの価格チャートのみを使い、今後の値動きを考察してきた。
ここからは、テクニカル分析以外の重要要素から今後の値動きを予測していく。

価格乖離

現物取引とFX取引の間には価格差が生じる。
現物価格<FX価格の時は乖離はプラス、FX価格<現物価格の時は乖離はマイナスとなる。
この価格乖離は相場の過熱感をよく表し、大きければ大きいほどその方向に相場が過熱していると考えることができる。
価格乖離でよく参考にされるのが日本の大手仮想通貨取引所であるビットフライヤーである。
価格が暴落した先週は一時この価格が一時、-1%以上となり売りの過熱が強かった。
その後も-0.8%ほどとなっていたが、19日19時頃にビットコインが大幅上昇した際に乖離率は-0.3%まで上昇した。
これによってビットコインの売り過熱感は解消されてきていると考えられる。
(出典:bitFlyer Lighitning)
FXでは現物に比べてやや売られているが、価格乖離の観点では現在相場の過熱度はフラットであると考えて良いだろう
上昇の余地が一つ解消されることとなったが、ひとつの注目ポイントとして注目して欲しい。

​LS比率

相場が変動するときは、買いと売りの受給が崩れるときである。
そこで注目すべき値は、ロングポジションとショートポジションの比率である。

​19日の1.5万円以上の価格変動の時​​​​(丸で囲ってある部分)にはロングポジションが一気に増え、ショートポジションが一気に減っていることがわかる。

今回のケースでは新規の買い注文と、売り注文の損切り作業がロングポジション急増していると考えられる

ビットコインの価格変動は急であることがおおいため、このように尖ったようなグラフになる。

現在のLS比率はロング57.1%、ショート42.9%となっている。

​多くの市場参加者が、ビットコインが底を迎えここから上昇していくと考えていることが判断できる。

しかし一方で、下落トレンドが続く中ロングポジションの方が多い相場には注意が必要である。​​

​(出典:Trading View)

上の画像は、12月中旬ころからのLS比率をグラフ化したモノだ。緑線がロングポジションで、赤線がショートポジションである。

去年から下降トレンドが続いているが、12月末にLS比率は一時半々になった時期もあった。

年明けに価格が上昇した時からショートポジションが解消された。

ロングポジションに関しては、年始から大幅な暴落があったにもかかわらず未だにポジション解消が起きていない。

今後価格が暴落した際には、ロングポジションを現在保有している人たちの損切りが重なり大暴落を招く可能性が存在する。

現在ロングポジションを保有している中で最も早い人は、15日の価格上昇の前からロングポジションを持っていた人たちであろう。

​その価格帯は38万円付近である。

今後暴落した際に38万円を突き抜けるようであれば、一斉に損切りがはじまり更なる価格下落を引き起こす可能性があることに注意したい。

ただLS比率を見るのではなく、どの価格帯でポジションを持っているかを考慮すると、重要なライン付近での攻防の予測がつくであろう。

市場心理

相場を分析する上で「大衆心理」というももを知ることは必要不可欠である。

​以下は市場心理を多方面からデータとして取ってきているサイトの画面である。

(出典:https://thetie.io/​)

現在ビットコイン相場に対しては、前向き・後ろ向き半々な状況であると考えられる。

前向きが多ければ強気相場となり価格は上昇しやすく、後ろ向きであれば弱気相場となり価格は下落しやすい。

市場の素直なビットコインに関する感情はややネガティブ優勢であるが、価格変動に対しては圧倒的にポジティブな見解が多くなっている。

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